なんだ、アオハルかよ。 (ページ37)

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彼女から俺へ。 ② ページ37

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「忙しくなるにつれて2人でどこかへ出かけることはめっきり減ったね。」

そう、同棲してからとゆうもの、2人での時間が出来たことに満足した俺は、こいつとデートをしたり出かけたりする事を怠けていた。

妊娠が分かる前、俺が一番気にしていたことだ。

「だけど不思議と嫌ではありませんでした。
お出かけが減って寂しかった部分も勿論あったけど、それ以上にとしみつくんと過ごせる毎日が幸せだったからです。」

泣かんと決めてた俺の目から、ポロッと一滴の涙が零れ落ちた。

「朝起きてとしみつくんが隣におる幸せ、一緒にご飯を食べれる幸せ、たまに照れながらも一緒にお風呂に入ってくれる幸せ、おはようとおやすみを言い合える幸せ、どれも一緒に暮らしてないと味わせない幸せを私はとしみつくんから沢山もらいました。

女心を分かってないと言われがちなとしみつくんですが、私はとしみつくんが素敵な男性だとゆう事を知っています。

情に厚くて、男気があって、ポンコツな部分もありますが…笑
それをカバーしちゃうくらいの優しい部分とかっこいい部分も兼ね備えてます。

私には勿体ないくらいの素敵な男性です。」

目を潤ませながらそう言い切るAを見て、俺の目からはどんどん涙が零れ落ちていく。

会場内からも啜り泣く声が聞こえてくる中、彼女は手紙を読み続けた。

「妊婦になっても動画のことを考えて少し体を張ってみたり、つわりが酷くて何度もとしみつくんにぶちギレたり、心配と迷惑を今でも沢山かけてほんとにごめん。

でもこんな私をとしみつくんは愛してくれました、付き合う時も結婚する時も後悔はしないと言ってくれました…っ。

プロポーズの時、結婚してあげる！なんて上から言いましたが、としみつくんには感謝しかありません。
きっと私と結婚したがるなんてとしみつくんしかおらんから。笑

これからもこんな私だけどよろしくね？
一生幸せにされる気でいるので一生幸せにしてください！

Aより！笑」

一瞬目が潤んだけど最後まで笑顔で読みきったA。

会場からは溢れんばかりの歓声と拍手が聞こえる。

新郎席で肩を震わせて泣いてると、戻ってきたAが笑いながら背中をさすって慰めてくれる。

ニコッと笑って真っ白なマタニティードレスに身を包む彼女はやっぱ誰もかなわんくらい綺麗で、

何百人もの人が俺らに注目してんのに、

思わず見惚れてしまうくらいだった。

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