守 る も の の 尊 さ 。 ページ34
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リビングに入る前からカメラを抱えていた虫に俺らが再会する様子を撮られる。
「なんで？え、明日帰るって、え？」
と「早く仕事が終わったから、1日早く帰ってきた。」
俺がそう言うと落ち着きを取り戻したのか、いつも通り微笑んで｢おかえり｣と言ってくれるA。
と「寂しかったん？笑」
「え〜…？笑 そりゃあ寂しかったよ、会いたかったもん！笑」
少し顔を赤らめて照れながらも本音を言ってくれるAがばか可愛くてお腹を庇いながらも抱きしめてしまう。
虫「あら、としくんったら強引。笑」
「ちょっと、離れなさい…！笑」
と「いや、離れん。笑」
り「あー、としくんがただの駄々っ子になっちゃった。笑」
と「なんとでも言え」
周りに笑われても、これを見た友達や視聴者に笑われても、
今、俺はこいつを心の底から抱きしめたいと思った。
だから俺は離れない。なんて自分の中で勝手な理由付けをして気が済むまでAを抱きしめた。
虫「同じ映像ばかりはつまらないのでここで動画を終わりたいと思いまーす。笑」
「つまんないんかい。笑」
虫がカメラをなおすも一向に離れん俺に｢しつこいな〜、甘えたすぎん？！｣と笑って背中をぽんぽんしてくれる俺の愛しい人。
一刻も早く2人になりたくて、離れた瞬間に｢帰ろ｣と呟くと切り替えが早すぎると煽ってくる3人。
それからの行動は早くて、3人で虫の家を出て俺らはりょうの車で送ってもらうことになった。
帰って荷物を片す間にお風呂入っておいでと言われて、先に風呂へと入る俺。
風呂を出るとタッチ交代で彼女が風呂へ。
残りの片付けを俺がしてベットで彼女を待ってると風呂上がりのAがやってくる。
久々にお腹を撫でる幸せな時間。
「パパに撫でられるの久々だね〜笑」
と「ずーっと撫でたくて仕方なかったぞ〜。笑」
お腹の中の我が子に自然と話しかける俺ら。
たった1週間会えなかっただけなのにお腹は日に日に大きくなっていってる気がする。
それだけAも辛いだろうし、お腹の子も成長してる証。
と「やっぱお腹って重いの？」
「え？うーん、まぁそれなりに重いかな？」
元々Aは人並みよりも細かったから妊娠前と妊娠中の今じゃ体の重さはだいぶ違うと教えてくれた。
と「やっぱ男より女の方が苦労してるよな〜」
「急にどうしたの？笑」
他愛もない夫婦の会話で、改めて守るものの尊さを知った。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2019年5月28日 0時
