不 自 然 な タ イ ミ ン グ 。 ページ28
.
妊娠六ヶ月目が経過した頃。
お腹がポコッと出てきてようやく妊婦らしくなってきた見た目と裏腹に…、
「ぎゃああああっ！笑」
て「こら！逃げたら意味ないでしょうが！笑」
めちゃくちゃ元気に外撮影をしてるAを見てつい笑ってしまう。
と「あいつだけ元気すぎん？笑」
し「妊婦ってあんなに元気な生き物だっけ？笑」
と「生き物って言うな。笑」
ゆ「あいつ最近太ったから痩せたい。とかほざいてたから痩せんなって言っといたわ」
し「あー、ダイエットを撮影で補おうとしてんの〜？笑」
今撮ってる動画に参加していない組で、撮影している組を呑気に眺めてる。
ちょっとくらいの運動はした方がいい。と医者から言われたと言っていたが、さすがの医者もこれを見たら驚くだろう。
「あっつ〜、やっぱまだまだ夏だね〜笑」
季節は9月、まだまだ暑い日が続いてて軽く走ったからか少しだけバテ気味のAが俺らのいる木陰へと避難してくる。
と「ばか、走るからだら？」
「だって先生も適度な運動は必要だって言ってたよ？」
と「そんだけ走ってる姿見たらさすがに先生も驚くだろうが、もうちょい考えて運動しん？」
俺がそう言うと、不満そうに口を尖らせて軽く拗ねるA。
そんな姿を見ても可愛いと思えてしまう俺は相当こいつに惚れている。
撮影から帰ってテーブル席で2人並んでのんびりくつろいでると、いきなりりょうがカメラを持って近づいてくる。
「え、なんかした？笑」
と「は？なんもしとらんわ。笑」
何も言わずにニコニコしたままカメラを構えるりょうに心当たりもないのに｢私…？｣と自分を指さし確認するが｢違うよ。笑｣と笑って返事され二人で目を見合わせて首を傾げる俺達。
なんのサブチャンかも分からずに色々考えてると目の前に並ぶてつや、しばゆー、ゆめまる、虫さんの順に並ぶ4人。
「え、怖い。笑」
虫「としみつ、A！せーのっ」
「「結婚おめでとう〜！！！」」
俺らはきっとりょうの持ってるカメラで間抜けな顔を今撮られてるだろう。
籍を入れたのは三ヶ月も前だし、関係上俺らはもう夫婦だし、このタイミングで言われるのはなんにせよおかしい。
戸惑いながらもみんなにおめでとうと言われたことが嬉しいのか頬を緩めて笑顔になるA。
そんな俺らを見ててつやが大きな声で｢お前らにリーダー権限を使う！｣と言ってきた。
.
リ ー ダ ー の 言 う こ と は 絶 対 。→←尊 さ 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すーさん。 | 作成日時：2019年5月28日 0時
