なんだ、アオハルかよ。 (ページ25)

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両家顔合わせ。ページ25

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約一週間後。

俺らは両家顔合わせの為、岡崎で有名な少し値の張るレストランへ来ていた。

スーツ姿で緊張してる俺を見ては、吹き出すのを堪えるかのように笑うA。

と「なんだよ…！笑」

「だって、めっちゃ緊張してるんだもん。笑」

緊張の理由は分かってた。
今日で会うのは2回目のAのお父さん、それと初めて会うAの義理のお母さんに会うからだ。

彼女が岡崎へ帰ってくる際、母親に戸籍を父親の方に移して欲しいと言われたらしい。

その時、既に父親は再婚していたが再婚相手の人の承諾もあり、手続きは意外にもスムーズだったらしい。

それ以来、母親には会っていないらしくほとんど絶縁状態。

父親とはAも仲が良くて月に一回は食事に行ったりもしてるし、再婚相手の義理母は子供が産めないらしく、Aをほんとの娘のように可愛がってくれてるらしい。

大事な人の大切なご両親、そりゃ会う度に緊張くらいする。

特に今日みたいな大事な日には。

と「だめだ、トイレ…！」

「緊張しすぎだよ～笑」

トイレから戻ると、俺の両親が到着してて仲良さげに話すAの姿。

と「あー、着いたん」

とし母「あんた、緊張してるんだって？笑」

と「いや、緊張すんだろ、普通。笑」

「としみつくんの緊張してる顔は異常だから見る度に笑っちゃうんですよね～笑」

と「お前、これから旦那になる男に向かってゆう言葉かや？！笑」

なんてことを話してると、Aが両親に気づき俺の背後に手を振る。

振り返るとそこにはAのご両親。

A父「としみつくん、お久しぶり。」

と「ご無沙汰しております、わざわざ足をお運び願い申し訳ありません。」

「ぶっ！笑」

人が慣れない丁寧語を使ってるってゆうのに

この女、とうとう吹き出しやがった…！

吹き出したと思いきやお腹を抱えて大笑いしだすA。

それを見て両家の親も笑い出す。

そっか、俺らに堅苦しい挨拶は似合わねぇよな、全員が笑顔ならそれでいい、そう思うと少し気持ちが楽になった。

空回りすることも無く無事に顔合わせは終了。

「じゃあね、気をつけてね？」

A義母「タクシー代なんてほんとに貰ってええの？」

「うん、余ったらなんか美味しいもんでも食べて？笑」

笑顔で両家の両親を見送り、俺らもタクシーに乗り込んだ。

走り出すとすぐに肩に重みを感じ、彼女なりに頑張ってたんだなと頭を撫でた。

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