四季紡ぎ。

条件は満たした。【丘城日織】 ページ34

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辺りを見渡すと、私の周りは
破壊者、破壊者、破壊者とヘドロのような物体で囲まれている。

「あ〜囲まれちゃったか...」

ふとポケットから手帳を取り出し、あることを確認する。
幸い今日は晴れで、月は見える。
そして、今日は「月齢16」。
そう、私の能力を使える条件は満たしている。

そうこうしているうちに、破壊者は待ってられるものかと攻撃をしてくる。
もう、食らうしかないかと絶望しかける＿＿

＿＿のもまだ早い

ひらりと攻撃をかわす。


さぁ、十六夜の月よ


準備は出来たかい?


自分に暗示をかけ、足を動かす。

「さぁ行くよ」

月がパッと明るくなる。
少し削れていた体力も月明かりにより回復する。
私の近くに居る、前線の人々も回復したかな。と少し心配する。
敵は狙い通り、攻撃を食らっている。

「月(十六夜)に踊らされるほど、君は弱いの？もっと、頭を使いな？」

小馬鹿にしたように笑みを浮かべ

「それじゃあね、破壊者さん。」


「私は負けないよ?」



余裕だと言った顔をして、少女はまたその姿を消す。
少女の姿が消えると、月明かりの灯りも消えていく。


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