検索窓
今日:7 hit、昨日:30 hit、合計:198,482 hit

「調子よさそうだね」 ページ4

"オマエは術師に向いてない"



悟のあの言葉からお互いに避けるようになった。


Aは強くなるために特訓を始めた。



2週間もない期間だったが、お互いを見ないように過ごすのは気分がいいものではなかった。


言い合いをするのがいいとは言えないが、今の空気より前の空気の方が断然良かったと思う。

そろそろ仲直りする時なのかもしれない。



悟「お前にはチート並の術式があるし、体は痛みを感じない。でも、それを過信して無茶すんな」



「お前頑張り方下手なんだよ」と続ける悟に、Aは何も言わずに雑炊を一口食べた。



悟「もっと周りを頼れよ」


『アンタがそれ言うか』


悟「いいんだよ俺は。最強だから」



「うわ、うぜぇ」と言いながらもAの表情は柔らかい。
それにつられて悟も口元を緩めた。



『もーいいや。残り食って』


まだ3分の1ほど残っているが、急に食べたからかすぐに満腹になってしまったA。
トレーを悟の方にズラして、コップの中の水を一口飲んだ。


悟「はー?風邪うつんだろ」


『大丈夫。馬鹿は風邪引かねぇから』


悟「どういう意味だよ!」


「そのまんまの意味」というAを、このまま怒っていても仕方ないと悟は体温計をAに渡して、残った雑炊を食べ始めた。



大人しく渡された体温計で熱を測るA。
おぼっちゃまのくせに意外と面倒見いいな。なんて少し思いながらもぼーっと待っていれば、音が鳴って体温計を測り終わった。



悟「平熱か?」


『ん。平熱よりちょい高いだけ』



するとトントンとドアをノックする音が聞こえ、2人の視線がそちらに向く。


傑「調子よさそうだね」


顔色も良くなり、起き上がっているAを見た傑はそう言うと、中に入ってくる。
しかし悟をみて顔を歪めた。


傑「なんで悟が食べてるんだい?」


悟「要らねぇから食えって」


悟の答えにため息をついた傑だったが、以前と同じような2人の空気に、仲直りしたかと内心微笑んだ。

「出かけんぞー」→←「…だりぃ」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (786 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2079人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。