生意気とクリスマス ページ26
美「Aくんセンスわるーい!」
菜「ほら、買ってくれないって」
『はぁ?このコーデの良さが分からねぇ客はこっちから願い下げだわ』
最近女の子たちに人気のファンションコーディネートゲームをプレイするAと、その画面を彼の左右から覗き込む双子。
コタツの1箇所にぎゅうぎゅうになって入っている3人からは、時折狭い狭いと文句が聞こえる。(ほぼAから)
その様子をみて小さく笑いながら、傑は夕食の支度をしていた。
本日はクリスマス。
3人がプレイしているゲームも、クリスマスプレゼントとしてリクエストをされ、Aが双子に買ってきたものだった。
傑が準備している食事も、普段より豪華である。
傑「A、悟から連絡は?」
『んー…?知らね。もうすぐ来んじゃね?』
眉間に皺を寄せ何やら操作しているAが適当に答える。その両隣では可笑しそうに双子がケラケラと笑っていた。
ケーキ係は悟である。
しかしその悟は運悪く任務が入ってしまい、その帰りに買ってくることになっている。
悟の事だから直ぐに終わらせてくるとは思うが、みんながケーキを買う本日、無事に買ってくることが出来るのか少々心配であった。
Aの返答に小さく溜息をつき、傑は一旦手を止めてケータイを取りにキッチンを離れた。
卒業してからすぐAが「卒業したなら先輩後輩は無効」と言い出してから、彼は敬語を使わなくなった。まぁ、いつまで経っても先輩と呼ばれるのは…と傑も思ったが、敬語も綺麗さっぱり無くなるとは思っていなかった。
もうそれも気にならなくなってしまったが。
当初騒いでいた悟も、もう何も言わなくなっている。
お目当てのケータイを見つけ、悟の名前を選ぶ。そして再び3人に視線を移しながらケータイを耳にあてた。
たまに、この3人が一緒にいるところを見るとあの日のことを思い出してしまう。
初めてこの双子にあった日。
最低な住民達の姿。
あの時、Aがいなかったらどうなっていたのだろうか。
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涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時