2.俺の近くにいろとは言えない ページ3
___…
さっきからひたすらオムライスを作っている宗介をオムライスを食べながら眺める。
もちろん服はいつも通りの制服。
メイド服も執事の服も何も衣装を着せてもらえなかった。
凛に言われた皿洗いをやってみたが、数枚割った時点で座ってろと言われた。
『宗介〜、おかわりー!』
食べていたオムライスが気付けば消えていたので宗介におかわりを貰おうとする。
宗「もう食ったのかよ…おかわりってコレは売りもんだぞ?」
宗介にそんなことを言われてしまえば諦めるしかなく、そっとお皿を置いておとなしく座っていることとした。
すると入口の方で賑やかな声が聞こえてきた。
『あ!ハルたちきたみたいだね!』
覗きに行こうと立ち上がった私を宗介が引き止める。
宗「A、失敗作。」
そう言って差し出されたオムライスは普通にお客さんに出せるくらい綺麗だった。
だけど宗介が失敗作と言うなら何か失敗してしまったのだろう。
『わーい!ありがと!』
宗介の近くに設置しておいた椅子再び座ってオムライスを食べる。
宗「制服にケチャップ付けないように…って、」
そう言いながら私を見た宗介は呆れた顔をして近付いてきた。
宗介は片手に持ったティッシュで私の口元を拭く。
宗「制服に付けないのはいいけど、口の周りにも付けないで食って欲しいもんだな。」
宗介のその言葉に頷いてから「美味しいよ!」と言えば、宗介はふっ、と笑ってから私の頭をくしゃっと撫でた。
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時