12. kiss me ページ13
遙と宗介を追ってきた真琴と凛。
真「見失っちゃったね…って、Aもいないんだけど？！」
真琴と一緒に宗介達を追っていたはずのAの姿もなかった。
凛「ま、予想通りだけどな。Aがちゃんと行動できるとは思えねえ。ここは二手に分かれようぜ。」
真「うん。きっとハルと宗介も、二手に分かれてるに違いないよ。」
真琴のその言葉に、凛は思い出したかのように「宗介のやつ大丈夫か？」と呟く。
それに不思議そうに反応する真琴。
凛「あいつ…方向音痴だから。」
___…
「で、何してんのA」
真琴と凛の二人と離れてしまった(離れた)Aは、友達のクラスの出し物である焼きそば屋の陰に隠れていた。
『えっとね、何してるんだっけ？』
「いや、こっちが聞いてんだよ。」
『なんか魚のゲームだったんだよね…マグロ？いや、2文字だった。…イカ？あれ、イカって魚だっけ？』
一人でブツブツと話しているAに友達は呆れたように溜息をついた。
そしてAが持っている水鉄砲を確認して理解した。
「ああ、サバゲーね。」
『そう！それそれ！鯖だ！』
「スッキリしたー！」と両手を上げるAを未だに呆れた様子で見る友達。
「なんでもいいけど、うちのクラスの邪魔しないでね。ほら、焼きそば１つあげるからさっさと敵を倒してこい。」
3人前は入っているだろう特大の焼きそばを手渡し、ビシッとAを指差す友達に、Aは同じくビシッと敬礼をして焼きそばを受け取り「ラジャー！」とその場を離れていった。
「あんたAの扱い慣れてんのね。てか、焼きそば代払って。」
「小学校からの付き合いだしね。後で山崎が払うよ。」
___…
一方、ハルと二手に分かれた宗介は…迷っていた。
宗「ここは…何処だ？」
宗介の周りには鳩が歩いているだけ。
文化祭だというのに他に人がいないことから、かなり裏の方らしい。
すると突然渡り廊下の方から声がした。
「あ！宗介みーっけ！」
驚いて宗介が振り返れば、そこには小学生の頃の友達の鴨野貴澄がいた。
宗「貴澄？」
宗介に手を振りながら近付いてくる貴澄。
宗介の目の前までくると両手を宗介の方に置いた。
貴「探したよ宗介！」
宗「何してんだお前。」
貴「久しぶりに凛と宗介に会いたくて、文化祭に遊びに来たんだー！あ、Aもこの学校だよね？」
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です！続き作って欲しいです！！！ (2018年5月17日 17時) (
レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です！！宗介推しなので幸せです！！！ (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです！！！ (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです！いっきに全部読みました！ありがとうございます！ (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです！ 引き込まれます。できれば続編を読みたいです！ もし作ったら教えてください！！ (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2016年4月1日 23時
