【あんスタ】明けない夜などないのです。【裏切り】

またね、/2 ページ49

『よし、全員いるよね〜?』

玲明学園の校門前。
もうすぐバスが来るのでそれまで待機している。

これで合宿は終わりかぁ…長かったような短かったような。１日で色んなことが起こりすぎて何がなんだか…

「Aちゃん、これ」

そう言って日和が渡してきたのはメモリーカードらしきもの。監視カメラの映像が入っているカードかな?

『本当ありがたい!!』
「いやいや、礼には及ばないね!…ジュンくん!バスが来たからあんずちゃんを離してあげたほうがいいね!!」

あんずちゃんの方を見ると、ジュンとスバルがあんずちゃんの服の裾を掴んで離さない。
あんずちゃん大好きだな！私も大好き！！

「あんずさん…また来てくださいね…?」
「あー、うん、また来るから離せ」
「あんずの言う通り!早く離してよ!!」
「スバルくん、お前もな」

そんなやり取りを日和と苦笑しながら見ていたが。私たちは帰らないと。夢ノ咲学院に。

『どんどんバス乗って〜!』

みんなを乗せていると、背後から肩をつつかれた。振り向けば、

『茨たん!?凪砂!?』
「お別れの挨拶、言いにきた」
「閣下の言う通りでございます!!」

茨は敬礼をしながら、凪砂は手を振りながら、「頑張って」と笑ってくれた。

『ていうか、極秘じゃなかったの!?バスの中でトリスタ大騒ぎしてるよ!?バレちゃったじゃん!!』
「仕方ないよね、茨」
「そうですね…」

二人はバスの中のトリスタとあんずちゃんにも手を振った。

『日和、ジュン、茨たん、凪砂。ありがとう！！』

精一杯の笑顔を四人に向けて、私はバスに乗り込んだ。

四人はバスが見えなくなるまで手を振ってくれた。



こうして、波乱の合同合宿は幕を閉じたのである。

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