Odd Ones 2 ページ41
「なになに…
「無理して背伸びすることはないでしょう。ただ頼られたときに役に立ち、普段は自然体でいるくらいがちょうどいいのです。」…だと?
なんだよこの本…当たり前のことしか書いてねーじゃねーか…」
「ギャップってやつじゃねーの?」
「ギャップ?」
「年下だと油断させておいて、いざという時に男見せればいいんじゃね?」
「マジかよ…
普段から男の俺には使えねーな、これ…」
「お前のはそれ、男じゃなくて不良だろ
そんなんじゃ女は振り向かねーよ」
「あ゛?
己の拳の限界を極めるのが男に生まれた宿命ってもんだろ」
「うわ、俺そういうの無理…
なんつーかお前さ、俺の知ってる人にちょい似てるわ…」
「ってかお前お前言ってんじゃねーよ、絶対お前俺より年下だろ」
「歳とか関係ねーだろ」
「「歳上との恋愛方法論」立ち読みしてるやつが言う台詞かよ!」
………(中略)
「「年下の特権は女性の母性本能に触れやすいところです。」…」
「マジかよ!
不良やっててよかったぜ!!」
「なんでだよ」
「不良と世話好きの女なんて定番じゃねーか!!
そうか!この手があったか……!」
「…いまいちお前の言いたいことがよくわからねーんだけど」
「例えば…
喧嘩の怪我を消毒してもらうとか」
「…なんか古くね?」
「そうか?」
「…まあ悪くはねーけど」
「やっぱ心配されてーよなァ…」
「心配かー…」
………あまりにもくだらない会話のため、以下略
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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時