検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:112,281 hit

Psycho Quest 4 ページ26

「うまい…
うまいぞ、A!!!!」

師匠は驚いた顔で箸を進める

どうやら僕達の予想とは違い、Aさんの料理の腕は相当のものであるようだ


「ちゃんと野菜も食べてくださいね」

Aさんはすごく嬉しそうに師匠が食べるのを向かいでにこやかに見ている


「嬢ちゃんの意外な特技か…」

「師匠喜んでるし、良かったよ」

僕とエクボは安堵の息をもらす




「ああ、こんなにうまい飯が毎日食えたらなぁ…」

不意に師匠がもらした言葉にAさんは目をまんまるにした

「お、これは嬢ちゃんやったんじゃねーか?」




「毎日…

霊幻さんさえ良ければ、私、毎日…作りに来ますよ…?」




Aさんは師匠の目を見つめ、そう言った

(これ僕達邪魔じゃないかな…)

そえ思うも出て行くのも不自然なので、事の成り行きを僕とエクボは固唾を飲んで見守る









「ん?
いやさすがに毎日は無理だろ、お前学校あるし」

(((ですよね〜…)))

僕とエクボは同時に肩を落とした





「ま、でもたまにこうやって誰かの飯を食うのも悪くないな
だからもしAさえ良ければまた俺に飯作ってくれよな」

にっと師匠は口角をあげ言った
とたんにAさんは顔を明るくし、

「はい!
次はもっと良いもの作りますね!!」

と返事をした



どうやら無事、ハッピーエンドのようだ(Aさんのポジションが確立されたかというと少し微妙だが)

「いや確かにこれは俺様が提案したんだけどよぉ
ちょっと霊幻の今の発言、ヒモの第一歩って感じがしねぇか…?」

隣の悪霊の微妙に的をえた発言もこのハッピーエンドの中ではかき消されるのだ(多分)









僕達が家路についたときは、太陽が真っ赤な夕陽になっていた

「いい?モブ茂、エクボ
私はまだ諦めてないんだからね!」

Aさんはそう言って僕の肩をがっしり掴み、もう一方の手で夕陽を指差した

この日の夕陽はよく目に染みた

嗚呼、Aの青春は、一体どこへ向かおうというのだろうか




【Psycho Questシリーズ〜完〜】



「こんなのでいいのかな」

「知らん」









※ちなみに事務所に台所はないと思われる

出ましたっ パワパフボーイ!→←Psycho Quest 3



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。