Psycho Quest 3 ページ25
師匠がハンバーグを食べたいというのでとにかく僕たちは食材を買いにさっきのスーパーへ来た
「A…こう言っちゃあなんだが
お前ほんとに料理できんの?」
正直、僕もその点は心配である
あまりAさんは料理や家事が得意そうには見えないのだ
「あのねー、お料理くらい、でーきーまーすー」
何を買うか考えながら話したからだろうか
Aさんは語を伸ばしながら話した
((不安だ…
ま、でも食べるのは師匠/霊幻だし…))
「なんかアンタ達今失礼なこと考えたでしょ」
ふと僕は周りから僕達はどう見えているのかと考えた
きっと姉と弟に見えるだろう
(Aさんみたいな姉さんがいたら、きっと色々頼れるんだろうな)
色々大変そうだけど…
相談所に着くと、さっそくAさんは料理にとりかかった
(おい、モブ)
ソファで横になっている師匠がこそこそと僕に話しかけてきた
(なんですか、師匠)
師匠は冷や汗を流しながら一度Aさんの方をちらりと見たあと、
(ちょっとAの料理のほどを見てきてくれ)
と僕にAさんの料理の偵察を頼んだ
どうやらAさんの料理の腕に対する信頼のほどは万人共通のようだ
(分かりました…ちょっと見てきます)
僕は鼻歌を歌うAさんに近づき聞く
「Aさん、僕何か手伝いましょうか?」
よし、これは不自然じゃないはずだ
「大丈夫だから!
男は黙って待ってなさいって」
Aさんはこちらを振り返ることなく答えた
(師匠、師匠)
(どうした、モブ)
(追い返されました)
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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時