Psycho Quest ページ23
ある日のこと
「それって破門ってことですか!?」
相談所に響くうら若い女性の悲痛な叫び
「いや別にんな大層なもんじゃねーよ…
ただAはもうここにくるほど超能力には困ってねーだろってだけで…」
そう言って霊幻はたこ焼を口に入れたが、まだ少し早かったようで「あづっ!」と叫び両手で自分の口を抑えた
「それにな、A
お前あの事件が色濃くトラウマになってるだろ」
「…ど、どうして」
「お前の力が暴走するのは近くに俺がいる時だ、やっぱり俺の存在はお前にとって良くないだろ」
がーんッッッ!!!!
Aの顔が青ざめる
自分の霊幻に対する恋心は1/3どころか1/1000すら伝わっていなかったのだ
好きな異性の前で生じる特有の緊張による暴走を
あろうことか不快感によるものだと捉えられていたのだ
「それは違います!!
私はただ…ただ、そのですねぇ……!」
青くなったAの顔がこんどはみるみる真っ赤になっていく
そんなAを心配しながら「お、おう…」と霊幻は返事した
「れ、霊幻さんのことは…全然嫌じゃないんです!
…だから変な勘違いはやめてください」
これがAの精一杯だった
…で、時は流れ翌日の日曜日の正午あたり
相談所にはAのバイクを停めるところがないため近所のスーパーに停めていたAと、バイト(Aの指導)に来ていたモブが鉢合わせたところから話は始まる
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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時