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Unknown 6 ページ11

「!」

目を開けると私は簡易なデスクが並ぶ小さい部屋の長椅子に寝転んでいた

「あ、目、覚めたのね」

知らない女の人が話しかけてきた
服装から見るに警官の人らしい

頭が鈍く痛む
目も痛い…これ、絶対目腫れてる…

ぼーっと警官を見つめる


「ゆっくりでいいのよ?

…昨日のこと、覚えてる?」

「昨日…?」

とたんに頭の中に昨日の出来事がかけ巡る


光る刃物

男の手と

扉を開けた霊幻さんの驚いた顔

…気分が悪くなり鳥肌がたつ
無意識のうちに自分の両腕をさする

「大丈夫!?
無理しなくていいから!」

そう言って警官が背中をさすってくれた

「あ、ありがとうございます…」




おかげで少し落ち着いたので続きを思い出す


そうだ霊幻さんが来てくれた
でも取っ組み合いになるとやはり刃物を持った方が有利になってそれで…









超能力…?









私が思い出したのはあり得ないことだった

なんと私の記憶によると、昨晩私は超能力か何か非現実的な力で男を壁にぶっ飛ばしたのだ

(ないない…だいたい超能力なんてものが存在するなら私が今まで習ってきた物理って…)









その後事情聴取を受けた私は昼には用無しとされ無事解放された

それにしても2つ気掛かりなことがある



1つ目は超能力のことだ

まるで私の超能力を裏付けるかのように私の部屋の壁には男がぶっ飛ばされた痕のようなひびが入っているらしい
しかし警官によるとこれは霊幻さんの驚異の火事場の馬鹿力によるものだそうだ(それもじゅうぶん非現実的だと思うけど…)





そして2つ目は気掛かりというより気になったことなのだが…

「あなた良いお友達がいるのね」

「?」

「あなたと一緒に交番に来た男の人、あなたが寝るまでずっとそばにいてたのよ」

「!」

ビシッ

ちなみにその時手にしていたグラスに大きな亀裂が入った

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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時

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