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『コナンくんなら、すぐそこの部屋だよ。一応声かけましょうか』
蘭「はい、そうですね」
コンコン。
『コナンくん?お昼できたよ。一緒に食べよう?』
安「返事がありませんね」
園「寝てるみたいだから放っとけば?お昼抜いても死にはしないし…」
蘭「そだね。この部屋クーラー効いてるみたいだし」
恐らく眠っているであろう新ちゃんをそのままに、私たちは昼食を食べたり、シャワーを借りたり、ラケットの手入れをしてもらったりと自由に過ごしていた。
ドン!!!!
突如響いたその音に部屋で休んでいる二人以外の全員が反応した。
『な…なに?いまの音』
桃「石栗君の部屋からじゃない?」
全員で二階に上がり、石栗さんの部屋の前まで駆けつけた。
桃「カギが…」
梅「そういえば、合いカギは?」
桃「昨夜から見当たらなくて…」
安「なんなら、僕がカギをあけましょうか?
そういうの…割と得意なので…」
申し出たのは安室さん。
その手には細い針金が2本。
ドアの前にしゃがみこみ、真剣な眼差しで鍵穴に向かっている。
かちゃ。
物の数分であけられたカギ。
…え…何そのスキル。ピッキングまでできるの??
私の隣では蘭ちゃんと園子ちゃんが黄色い声をあげている。
安室さんも満更でもなさそうだし。
私だって、事情知らなかったら暢気に黄色い声だしてるわ。
イケメンで
料理ができて
スポーツができて
気立ても良くて
ピッキングまでできるなんて…
最後のはちょっと違う気がするけど、この人は一体あといくつのスペックを隠し持ってるっていうの?
…さすがに、後はもうない…よね?
底が計り知れなさすぎて怖い…
コ「開けるなぁ!!!」
え?!新ちゃん?!
コ「開けちゃだめだよ…ドア塞いでるの死体だから」
チラリと見えたドアの先には、変わり果てた石栗さんの姿があった。
そ…そんな…
密室殺人…
そこからは警察が到着し、大学生3人からの事情聴取も滞りなく終わった。
『こそっ)ねぇ、犯人の目星は着いたの?』
コ「こそっ)あぁ、この密室殺人を完成できるやつはあの人しかいない。だけど…」
『こそっ)問題は眠りの小五郎…ね』
コ「こそっ)あぁ、バーボンが目を光らせてる」
『こそっ)さっき麻酔銃邪魔されたもんね』
コ「こそっ)姉さん解ってんなら協力してくれよ」
『こそっ)協力はもちろんするけど…どうするのよ』
コ「こそっ)そこは任せてくれ」
不敵に笑う新ちゃん。
…私の天使が…
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飛鳥(プロフ) - 新作アップしました。今回は原作のお話ですが、文字数やページの都合でだいぶ内容を改変しています。新ちゃんメインのお話ですが楽しんで頂けると幸いです。本当はもう少し続くんですが、続きは後日アップしますのでよろしくお願いします。感想頂けると嬉しいです! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 33231dfd9b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - お気に入り登録者数900人突破!いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます!!! (2019年6月13日 8時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 200人の方々評価ありがとうございます!!!少しでも皆様に楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2019年6月10日 20時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - まゆさん» まゆ様感想頂きましてありがとうございます(*^^*)楽しんで頂けた様でとても嬉しいです!コナンくんには引き続きシスコン全開で、安室さんにはフェロモン?全開で頑張って頂こうと考えております^^;また楽しんで頂けるような作品をお届け出来るように頑張ります!! (2019年5月28日 13時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごく面白かったです^_^安室さんが、積極的で、ドキドキしてました!コナン君の過保護なとこ、可愛かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2019年5月28日 10時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛鳥 | 作成日時:2018年5月14日 13時