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安「はい、これでよしっと。具合が悪くなったらすぐに電話するんだよ」
えっもう?!
そして、にこやかに石栗さんの部屋の扉を閉め始める安室さん。
コ「え!?ちょっ」
『あっ、コナンくん?!』
ばたん。
目の前にはあっけなく閉ざされた扉。
あーあ。なんかデジャヴ?
前は電話だったけど…
新ちゃん最近こんなのばっかりね。
後で怒られるの私なのに…
どうしてくれるのよ。
安「さっ、Aさん行きましょうか。」
私の手を掴んで颯爽と歩く安室さん。
『ち、ちょっと安室さんっ?!』
連れられた先は二階廊下の突き当り。
『あ…安室さん、私コナンくんについてなきゃ』
安「大丈夫ですよ。ただの脳しんとうですし、部屋には石栗さんがいますしね。
何かあればコナンくんから電話が来るはずです」
中身は高校生だから心配いらないと思うけど、怪我したり、具合が悪い時って誰かに傍にいてほしいじゃない。
『さすがに怪我をした小学生にさみしい思いをさせられないです』
安「僕は、コナンくんも勿論心配ですが、Aさんのことも心配なんです」
『わ…私ですか?』
ふわり。
肩に掛けられたのは、さっきまで新ちゃんに掛けていた黄色いパーカー。
パーカーを押さえるように両肩に置かれる手。
安「良からぬ虫がつかないようにね」
そう言って不敵に笑う安室さん。
良からぬ虫って…今現在一番の要注意人物はあなたなんですけどね。
園「Aお姉さまぁー。一緒に冷やし中華食べましょっ?!?!///」
蘭「園子どうしっ?!///」
安「『あ…』」
えーと…
これは、かなりマズイ。別に疚しいことは何もないんだけど。
年頃の女の子がみたら絶対に勘違いするパターンだ
園「もしかして、私たちお邪魔しちゃいました?///(ニヤニヤ」
ほら、きた。
蘭ちゃんは顔が赤いし、園子ちゃんなんて楽しくて仕方ないって顔だよ。
そして安室さん、早く肩から手を離してくれませんかね。
『そんなことないよ、安室さんがパーカーを掛けてくれたの。
安室さん、ありがとうございます』
安「いえいえ。外は暑いとはいえ、冷房の風で体が冷え過ぎるのは良くありませんからね」
にこりと笑って、ようやく肩から手を離してくれる安室さん。
園「えー。まぁ、二人がそういうなら今回は信じましょうか」
蘭「園子ったら。お二人ともお昼できたので一緒に食べましょう?」
『ありがとう。ごめんね、作るのまかせちゃって』
蘭「いえいえ。あとはコナンくんだけなんですけど…」
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飛鳥(プロフ) - 新作アップしました。今回は原作のお話ですが、文字数やページの都合でだいぶ内容を改変しています。新ちゃんメインのお話ですが楽しんで頂けると幸いです。本当はもう少し続くんですが、続きは後日アップしますのでよろしくお願いします。感想頂けると嬉しいです! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 33231dfd9b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - お気に入り登録者数900人突破!いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます!!! (2019年6月13日 8時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 200人の方々評価ありがとうございます!!!少しでも皆様に楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2019年6月10日 20時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - まゆさん» まゆ様感想頂きましてありがとうございます(*^^*)楽しんで頂けた様でとても嬉しいです!コナンくんには引き続きシスコン全開で、安室さんにはフェロモン?全開で頑張って頂こうと考えております^^;また楽しんで頂けるような作品をお届け出来るように頑張ります!! (2019年5月28日 13時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごく面白かったです^_^安室さんが、積極的で、ドキドキしてました!コナン君の過保護なとこ、可愛かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2019年5月28日 10時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛鳥 | 作成日時:2018年5月14日 13時