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安「それはそうと…」
近づいてくる安室さん
思わず後ずさると
背中に窓が当たった。
パシっ…
顔の横から伸びる漆黒に包まれた腕
ぐっと近づく距離
鼻先が今にも触れてしまいそうで
お互いの吐息が混ざり合う熱感に
頭がクラクラするッ
唯一の救いは剥き出しの熱い肩に
無機質な窓の冷たさが伝わって
溶けてしまいそうな私を
辛うじて現実に引き留めてくれていること。
顔が良いだけに本当に質が悪い
とてもじゃないけど直視なんて無理
絶対無理!!!!
『な、なんですか』
安「ドレス…とても良くお似合いですよ。
見惚れるほどに美しい…」
グイッ
顎に添えられた手に力強く
導かれる先には
澄みきった蒼…
それは以前の見た冷たいものはなく
むしろ熱を孕んで…
安「このまま、連れ去ってしまいたいくらいです」
『っ///』
な、なになに
なんなの?!
なんで急にこんなっ!
体中の血液が猛スピードで巡ってる
心臓なんて飛び出しそうだし
足なんてガクガクしてもう立ってらんないよっ
そんな私をお構いなしに
安室さんとの距離はどんどん縮んでいく
安「Aさんっ」
もぅ無理ぃ//////
ギュッと目を瞑ってくるであろう衝撃に備えることが精いっぱい。
コンコン
「工藤様」
『っ?!///』
執事さん!まさに天の助け!!!!
ノックに気を取られた安室さんの手から逃れ
相棒を引っ掴み
一目散にドア目掛けて走る
がちゃっ
バタン
安室さんはそのままに
後ろ手にドアを閉めた
『はい』
「間もなく出番ですので、一緒におこしください」
『はい、よろしくお願いします』
危なかった
本当に危なった!!!
危うく私の何かがグッバイされるところだった!!
なにあれ!?
ヤダあれ!!
イケメン本当に怖い!!!!!
まだ熱いし
手も足も震える
本当にどうしてくれるのよっ!!!
「こちらでお待ち下さい」
案内されたのは舞台袖
「主人よりご紹介が御座います。
その時舞台中央までお進みください」
『わかりました』
落ち着け、落ち着くのよ
大丈夫、いつも通りに
ここが私の
ここだけが私の輝ける場所なんだから
.
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飛鳥(プロフ) - 新作アップしました。今回は原作のお話ですが、文字数やページの都合でだいぶ内容を改変しています。新ちゃんメインのお話ですが楽しんで頂けると幸いです。本当はもう少し続くんですが、続きは後日アップしますのでよろしくお願いします。感想頂けると嬉しいです! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 33231dfd9b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - お気に入り登録者数900人突破!いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます!!! (2019年6月13日 8時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 200人の方々評価ありがとうございます!!!少しでも皆様に楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2019年6月10日 20時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - まゆさん» まゆ様感想頂きましてありがとうございます(*^^*)楽しんで頂けた様でとても嬉しいです!コナンくんには引き続きシスコン全開で、安室さんにはフェロモン?全開で頑張って頂こうと考えております^^;また楽しんで頂けるような作品をお届け出来るように頑張ります!! (2019年5月28日 13時) (レス) id: db75b2b217 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごく面白かったです^_^安室さんが、積極的で、ドキドキしてました!コナン君の過保護なとこ、可愛かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2019年5月28日 10時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛鳥 | 作成日時:2018年5月14日 13時