うちの弟が大変お世話になっております【名探偵コナン】

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安「今日のところは、それで妥協しましょう」



ほっ。



安「来店された時より、随分表情が良くなりました。」




えっ？




安「これでも、心配していたんですよ？
僕以外の人の前であんな顔、しないで下さいね？」




褐色のたくましい手が、私の頬に遠慮がちにそっと触れる



きっとりんご以上に赤くなってる私の顔



な、なにこれ？！
言ってることと、やってること違うじゃん！！
妥協は何処にいったの？！




確かに!




確かにネガティブグッバイしてるけど…
ちょっとありがたかったけど





これは、これで違う何かがグッバイしそうだよ！！！！！！







『あ、ああ、あ、あ、安室さん？！』





背筋をすこーしだけ反らして、手から逃れようとする。




せ、背中がっ！






一瞬離れたように見えた手は、すぐに私を追って再び頬に収まった






な……何故っ









安「っぷ！」



へ？




安「っく！あははははは」




はあぁぁぁぁあ？！？！？！？！




安「すみませんっ。Aさんの反応が可愛らしくてつい」


『もう！！ついじゃありません！！！！
弄ぶなんて酷いです！！！』


安「弄ぶなんてとんでもない。
でもこれで、少しは意識して頂けてる事が解って安心しています」



たから！！！！！！
そういうところ！！！！！


なにこの人？！
ヤダこの人！！
　



なんでそんなに余裕なの？！







もーやだ、イケメン怖い








嫌だついでに一言言ってやるんだから！





『〜っもう帰ります！ご馳走様でした。



…安室さん』



安「はい？なんでしょう」




『今日は、ありがとうございました。



ナーバスになっていたのは事実なので、いつも通りにした接してくださって有難かったです。
見透かされたのは、とぉーっても悔しいですけどね！！！！！


…それじゃ』



安「っ？！Aさん！！」




お金を置いて
安室さんの呼びかけに振り返らず
半ば逃げる様に、足早に立ち去った。







振り返ってあげない

立ち止まってなんかあげない

ひどい顔してるもん…きっと








どんな顔してポアロに行けばいいのよっ









あぁー！もうっ
イケメン怖いっ！！！！！









ちょっと見直した……



　 ……なんて悔しいから認めないんだから



　




　
.

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