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次の日学校に来ると
異様な空気感に気が付いた。
大きい笑い声。
クスクスと陰で笑う声。
噂だてる声。
逆にいつも通りな声。
どす黒い。重い。
道「何これ。」
「あ、ミッチーおはよう!」
教室に入ると
一点に釘付けになって
動けないでいる俺に
昨日Aの話をした奴が俺のもとに来る。
道「これ、どういうことだよ!」
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教室には
明らかに他の机とは違う机が1つ混じってた。
花瓶が置かれていて
枯れかけの百合の花が、2輪さされている。
その机の前を呆然と立ち尽くす
その机の持ち主は
道「・・・・A?」
名前を呼ぶと
一瞬迷ったような隙間があってから
「道枝君」と、またそう呼んだ。
こんな時まで呼び方気にすんなや。
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掴みかかる勢いで
また「どういうことだよ。」と聞くつもりが
それを察知してたかの様に
俺の肩に手を置いて
でも、置く、という言葉では片付けられない力で俺を押さえつける。
「ミッチー昨日言ってたやんな。Aの事腹立つって。」
違う。
腹が立つって言うのは
カーストとか、そういう事に対する独り言。
違う、と否定しようとしたのも
また予測してたかのように
「だから、懲らしめへんとな?」
遮り
俺の意見を代弁する素振りを見せる。
違う。
何これ?
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目が変わってく。
じゃあ仕方ないと
諦めるような目
興味を持った目
やっぱり無関心な目
責める
Aの、目。
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俺は今
ようやく、スクールカーストの恐ろしさを知った。
カースト上位の俺は
どんな些細な言葉でも、力を持っていて
それは、曲解して利用されうると。
でも俺の言葉は、俺は
あいつらの都合のいい言い訳にしかならないのだと。
好きな子を守るヒーローになれるわけじゃないと。
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それを知った衝撃は大きすぎるもので
諦めることしか、出来なかった。
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道「お前、うざいねん。」
道「何、その目。」
せめて、俺がいじめると言いだしてたら。
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道枝君カーストのお話
ラブ要素少なくてすみません
道枝君ハイカースト男子似合うなと思ったんで(褒め言葉)
私には救えませんでした
皆さんの妄想で女の子救ってください
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こまち(プロフ) - リクエスト失礼します。以前の短編集でもお書きになられていた重岡先生のお話をまた書いていただけると嬉しいです! (2017年6月25日 16時) (レス) id: 68475f9189 (このIDを非表示/違反報告)
けむ - えがお0.5 読ませていただきました!この康二くんが大好きです。2人には幸せになってもらいたいなぁ、なんて想像しちゃいます。ありがとうございました! (2017年6月15日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - ありがとうございます、楽しみにしてます! (2017年6月6日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - またまたコメント失礼します。リクエスト、というより質問なのですが、以前短編集で康二くんの「えがお」「えがお2」を読ませていただきましたが、このお話の続編を書く予定はありますか?その後の2人がどうなったのか気になります。 (2017年5月18日 12時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
日向明音*ハピブル*夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 可愛いです!!めっちゃ!!!! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜翔 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/drss1/
作成日時:2016年11月13日 21時