デート ページ1
A「すみません!待たせてしまって…
彼「いえ、僕もちょうど今来たところでしたのでご心配なさらず」
そう言い私に優しく微笑む。
A「ありがとうございます!」
(口には恥ずかしいから出さないけど、今日のお出かけすっごく楽しみ過ぎて夜寝れなかったんだよね…
それで寝坊しちゃって遅刻しました、なんて彼には言えないや…)
彼「……」
(え、何…!?顔近くない…!?)
彼は私の顔を覗き込むように見ていた。
彼「目の下にクマが出来てる…Aさん昨日夜更かでもしていたんですか?」
A「…!」
あ、やばい。そう思っていた途端彼の方から指摘されてしまった…
彼「すみません、気付かなくて…そんな中今日出かけるのは体調を崩す可能性が有るかもしれないので今日は止めましょうか」
A「ち、違います!」
私は大声で彼に言った。それで、周りの視線が集まったけど、今はそれを気にしてはいけない。
A「ごめんなさい!あの、恥ずかしながら私今日がすっごく楽しみにしてて昨日の夜中々寝れなくて…、だからわがままかもしれませんが今日一緒に居させて下さい!」
(あぁ、私はバカだ。どんな理由であれど、こんなんならちゃんと言えば良かった。)
自分の心臓の鼓動が聞こえる中私は彼の反応を待った。
彼「そうだったんですね、可愛い…」
A「…え?」
(えっと、今彼は可愛いと言った?え、どういうこと?聞き間違い?)
彼「あぁ、すみません。僕との約束を楽しみで眠れなかったっていう貴方が可愛いなって思って」
柔らかな笑みで私の頭を撫でた。その手が大きな男の手だと実感する。
彼「まだ時間は沢山ありますからね。僕も今日だけは貴方を独り占めしたいと思ってたんです。」
そう言って彼は私の前に手のひらを差し出す。
彼「お姫様、今日は僕と共に付き合ってくれるかな?」
少し頰を赤らめてながらも彼は私をちゃんと捉えながら言う。
(もちろん、答えはー…)
A「はい!王子様」
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さや - 最初のところかぎかっこ抜けてますよ (2020年9月23日 16時) (レス) id: 2fc6e5016b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キアラ | 作成日時:2020年9月23日 16時