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電話しながら部屋のカーテンを開けると、珍しくベランダに雀がいた。
あは、あはは。
こんな事ってある?普通は無いでしょ。
今から人生終わらせようとしてるやつのベランダで、雀が死んでるなんて。
『ちゃん?伊野ちゃん?どうした?』
「あー、うん。ねぇ、大ちゃん。雀が死んじゃってるの。」
『えぇ!?土に埋めてあげなよー…。』
「んー、俺はできないから、代わりに大ちゃんお願い。じゃあ、バイバイ。」
白いタオルを持って来て、そっと雀を載せる。
「お前も、生きたくないって思った事ある?俺はね、早く居なくなりたいの。」
雀を見つめていると、その先にある物を見つけた。
「お前は、俺の気持ち分かってくれるのかな…。」
雀の小さな頭をそっと撫でて、それを取る。
これならきっと、苦しくない。
すぐ終わる。もう、楽になれるんだ。
茶色い棚から取ったのは、茶色の棚に似つかわしくない白い風邪薬だった。
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ちひろ(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2020年8月18日 16時) (レス) id: 227e52bd4e (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 応援してます。更新頑張ってください。 (2020年7月23日 8時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 話の進め方が好きです応援してます! (2020年7月17日 22時) (レス) id: efc7aaf80d (このIDを非表示/違反報告)
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