仲間外れはもう嫌だ【怪物事変】

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それから二ヶ月


「晶、織、A。仕事だ。行ってきて」


「どこに行けばいいの？」


「テレビ局。行って話を聞いて、依頼内容をこなせ」


「分かった。A、手」


あれから、織はどこかに出かける時には手を繋いでくれる。


私が赤ちゃんっぽいから？


『うん』


「ホントに織ってAの事大好きだよね〜♡」


「違わないこともなくもない」


『どっち……？』


「Aは可愛い……女の子だ」


『やった〜可愛い〜』


「そういえば、誕生日いつ？ っていうか今何歳？」


『今十一歳で今度の十一月三日で十二歳』


「もうちょっと子供かと思った……」


『失礼な！ もう……』


「ごめんって！ 膨れるな、あとでアイス買ってやるから！」


『やった〜アイス〜！』


「ボクにも買って〜♡」


「分かった……」


織が買ってくれたアイスを食べながらテレビ局に到着した。


「どうしたのかな？ 迷子？ お父さんとお母さんは？」


「ここの局長さんに会わせて欲しいんすけど……“隠神探偵事務所”で伝えてもらえればわかってもらえるはずなんで」


アイス美味しい……


「ちょっと待っててね。受付です。“隠神探偵事務所”と名乗る方がお見えになりました」


織の手を握りしめて待つ。


「はい……会議室に……はい、かしこまりました。じゃあ私についてきてください」

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