29 ページ31
勝「こっからだ！！ 俺は……！！ こっから……！！ いいか！？ 俺はここで１番になってやる！！！ 俺に勝つなんて２度とねえからな！！ クソが！！」
お兄ちゃんは勢いよく振り返り、涙を隠した。
『お兄ちゃん……出久……ごめんね……』
AM「いたー！ 爆豪少年！！」
今はやめといた方が……
お兄ちゃんの肩を掴み、止まらせたオールマイトがお兄ちゃんを中途半端に励ます。
勝「放してくれよオールマイト。歩けねえ。言われなくても！！ 俺はあんたをも超えるヒーローになる！」
お兄ちゃん……
『あ！ 待って！ お兄ちゃん！』
お兄ちゃんの泣いてるとこ見るの、久しぶりだ……
お兄ちゃんの手をとって路地裏に入る。
『お兄ちゃん、こっち向いて？ お母さんにその顔見られたい？』
お兄ちゃんは大人しくこっちを向いてくれた。
私はその頭を抱き寄せる。
『ごめんね、お兄ちゃん。でも、お兄ちゃんは強くって賢くって負けん気が強い。だから、直せるよ。もっと強くなれるよ。だから、今は１番になるためだけに力を入れなよ？』
勝「……俺は……！ Aが俺より強くて……！ 同じ個性なのに……！ それが……！」
『私は、他人のことなんて考えてない。お兄ちゃんは出久のことを考えてあげてるでしょ？ だからそんなに対抗意識が強いんでしょ？ お兄ちゃんは強くって優しいよ』
自慢のお兄ちゃんだよ。
『私はお兄ちゃんと一緒にいるためだけに雄英に入ったの。お兄ちゃんが大好きだから。離れたくなかった。たったそれだけ』
勝「俺は……！」
『お兄ちゃんは自分を抑えすぎ。全然相談してないじゃん。自分の考えを家族でいいから相談して、鬱憤を晴らそうよ？』
今日、一気に爆発しちゃったんだよ。
お兄ちゃんは自分の考えを言うのが下手だからな〜
『お兄ちゃん、なんのための私？ お兄ちゃんにとって私って何？』
勝「……Aは、俺の大事な妹……」
『でしょ？ 世界に私しかお兄ちゃんの妹はいないんだよ？ 私にとっても私のお兄ちゃんは爆豪勝己っていう、かっこいいお兄ちゃんただ１人なの。だから、相談して？』
そういうと、お兄ちゃんは頷いた。
けど、コレ、言わないヤツだよなぁ……
『よし！ 泣き止んだ？』
「泣いてねえ」
『じゃ、帰ろう！』
手を繋いで一緒に帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kamakura(プロフ) - 八坂リアさん» 報告ありがとうございます！ あと、読んでいただきありがとうございます！ (2022年6月17日 16時) (
レス) id: f768fc2b4c (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - オ/リ/ジ/ナ/ル/フ/ラ/グ/が立ってしまっているようですよ･･･！。 (2022年6月17日 7時) (レス) id: 16d5f57960 (このIDを非表示/違反報告)
kamakura(プロフ) - れたすさん» コメント、ありがとうございます…！恐縮です！面白い展開になるよう、頑張ります！（他の作品も見ていただけたら嬉しいなぁ…なんて） (2022年6月15日 22時) (レス) id: f768fc2b4c (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 設定見た感じだとこの後の展開がいっちゃん楽しみかもしれない……!!!!! (2022年6月15日 22時) (レス) @page1 id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こう | 作成日時：2022年6月15日 22時
