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楽しいハイキング ページ7

研修施設の目覚まし音楽で目を覚まし、ハイキング。


『よーし、じゃあ行こうぜ!』


[行こ行こ!]


【早く頂上に行きてー】


緩やかな代わりにとてつもなく距離が長い。なのに、翔や神山さん、端山さんはうずうずしている。噂を知った上での顔なのか?


[あのさ〜なんで二人とも私らのこと苗字の“さん”付けなの?]


『じゃあ下の名前で呼ぶよ』


[じゃあ、舜と翔って呼んでいい?]


『いいよ』


「あぁ」


【私もいいか?】


『なんで譲がよくて、桃はダメなんだよ……もちろんオッケー! だよな?』


「ん? あぁ、いいぜ」


〜十分後〜


『すげぇな……二人とも息も切れてねぇ』


【私は中学の時から陸上部だからな】


「俺は息が切れにくい歩き方と呼吸法を調べてきたからな」


[私も調べてくればよかっt……うわぁ!(ズサーッ)]


【「『大丈夫(か)?』」】


[イテテ〜大丈夫〜]


「見せて、傷口」


[大丈夫だっt……足挫いたみたい……]


【どうすんだよ……】


「とりあえず、傷口見せろ」


[ありがとう……]


「水かけて、汚れ落としていいか?」


[うん……]


「滲みるかもしれねぇから、先に謝っとく。ごめん」


[舜は悪くないよ〜足元不注意だったのは私なんだからさ〜]


ちょっと擦っただけかと思ったけど、結構皮が剥けてる……簡単に手当をすると、譲は立とうとするから


[ありがt「背負ってく」え?]


「足、挫いたんだろ?」


[だけど……]


「じゃあ置いていくか?」


[それはヤダ]


「じゃあ大人しく乗れ」


[ごm「謝るんじゃなくて?」……ありがとう]


「ん。行こうぜ」


『……あ? あぁ』


【……わかった】


やっとの思いで頂上に着くと、俺らが最後だった。


先生は俺らを見つけ、{どうした〜? 大丈夫か?}と聞いてきたから「はい」と答えておいた。


頂上では午前中におばさんたちが作ってくれたおにぎりを食べる。木陰に座り、おにぎりの包みを開けていると、


[舜、さっきはほんとにありがとう。帰りは「俺が運んでく」……ありがとう。ご迷惑をおかけします]


「別に、迷惑じゃない」


下りは二十分ぐらいだった。なのに、五分ぐらいの出来事に感じた。

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設定タグ:高校生 , オリジナル , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こう | 作成日時:2022年3月13日 23時

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