宿泊研修一日目 ページ6
宿泊研修当日。目的地に到着した。部屋はクラス別の男子大部屋、女子大部屋になってる。召集がかかった。
昼飯はカレー作るらしい。俺と翔は火起こしと薪割りと洗い物係、神山さんと端山さんは材料切ってカレー作る係になった。なんか悪りぃな……翔と相談して、俺が洗い物になった。
初めに消毒をするために食器や鍋を洗うらしい。鍋類をできるだけ急いで洗い、食器類は丁寧に洗った。カレーが完成し、鍋を運ぼうとしてる神山さんが目に入ったから声をかけた。
「俺、これ持っていく」
[えっ?]
「器とかスプーンとか持ってきて」
[わかった。ありがとう]
「ん」
『好きな人と話せて良かったな』
「別に。当たり前のことをしただけだし」
『あらあら笑、照れちゃって笑』
「何がだよ」
[二人とも〜なんの話?]
『ん? カレーが美味しそうだなっていう話〜』
[ほんと!? ありがと〜]
【マジ!? 作りがいがあるな〜】
高校生が作ったとは思えないぐらい美味しかった。昼飯食べ終わって、研修を終えればもう夜。風呂に入って、研修所のおばさんたちが作ってくれた夜飯を食い終われば、すぐに女子が来た。
{{{やっほー遊びに来た〜!}}}
{おぉ。何する? 怪談?}
{なんか話題ある人〜}
{ハイハイ! 私あるよ!}
{じゃあどうぞ}
{じゃあ始めるね! ある日、三人の大学生が朝から長野のスキー場で遊ぶために……}
いろんな人が怪談話を披露して、喋っている人も聴いている人も怖がっている中で、一人怖がってない人が居た。俺はその人のところへ向かうと、
「神山さんは怖くないの?」
[うーん全く怖くないわけじゃないんだけど、そんなにかなぁ]
「俺も。なんか耐性ついちゃってるんだよな」
[へぇ〜]
先生か誰かの足音が聞こえたから、みんな近くの人の手を取り布団の中に入った。誰の手を取った? 神山さんだ。やってしまった……でも、他の人じゃなくて良かった。ドアが開いて、先生が覗くと、
{あれ? みんなもう寝たのか}
と言い残してドアを閉めた。足音が遠ざかっていくと
{焦った〜}
{良かった〜バレなくて〜}
「もう十二時くるし、寝ようぜ」
{そうだな、また先生来るかもしんねぇし}
{じゃあおやすみ〜}
{{{おやすみ〜}}}
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作者名:こう | 作成日時:2022年3月13日 23時