初心い男子高校生の恋【オリジナル】 (ページ19)

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引っ越し当日ページ19

母さん達は部屋まで見送ってくれた。

｛お母さん達、もう行くね｝

「元気だって言っといて」

｛うん。困ったことあったら言うんだよ？｝

「分かった」

｛じゃあね｝

隣に土産渡さなきゃ……

＜はーい＞

「隣に引っ越してきました。古谷です」

＜こんにちは。荒井淳です。よろしくね＞

「こちらこそよろしくおねがいします。これよかったら……」

＜わぁ餡子のじゃん！ありがとう＞

「いえ。では」

＜うん。またね＞

反対側の隣。

「あの、隣に引っ越して［舜っ！やった〜お隣さんだ〜］……ここに住んでたのか。これ」

［駅前の店の限定商品でめちゃくちゃ人気なやつ！モンブランとフルーツタルト！どうやって？］

「買いに行ったら普通に売ってた」

［ありがとう！一緒に食べよ？］

生まれて初めての女子の部屋。

［そこら辺の椅子に座っといて〜ミルクティーがいい？コーヒーがいい？］

「コーヒーでお願いします」

［はいどーぞ］

「いただきます」

［私、モンブラン食べていい？］

「譲にやったんだから。なんならどっちも食っていいぞ？」

［それは流石にカロリーがやばくなる］

「お先にどうぞ」

［では］

「美味いか？」

［うん！今まで食べたどのケーキよりも美味しい！］

「よかった。こっちもちょっと食べる？」

［へへ……ごめんw ん〜♡ フルーツタルトも美味しい♡］

「よかった、気に入ってもらえて」

［舜も食べなよ〜］

「美味い」

［ね？想像を超える！］

「また買えたら買っとく」

［ありがとう！］

こんなに笑顔を見てもいいのだろうか……死なない？

「長居するのも悪いし帰る。コーヒー、美味かった」

［ありがとう。荷解きしてないよね？頑張れ！］

「サンキュ。じゃあまた明日」

［バイバーイ。またね！］

別れを告げて、自分の部屋に戻る。あのまま居たら、譲に抱きつきそうだった……危ねぇ……荷解きしなきゃ……先ほどの天国を思い出しながら、荷解きを終わらせた。

その頃にはもう日が暮れていた。次の俺のミッションは……晩飯！

残念ながら俺は料理をしたことが無いに等しい。だから、コンビニか？全国どこにでもあるコンビニに頼ろう。そうと決まればコンビニに出発。来るときに場所は把握済みだ。