初心い男子高校生の恋【オリジナル】 (ページ17)

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再びピンチページ17

午前中の授業が終わり、音楽室に行きたいからと断りを入れておこうと思ったら、譲が居なかった。

そのうち戻ってくるだろうと思い、音楽室に弁当を持って向かう。
　

〔神……てんの？前……よな？〕

〈……かって……かよ！〉

どこかで聞いたことある内容……しかも神……？譲じゃあねぇだろうな？ちょっと覗いてみるか……

「っ！！」

譲だ……嘘だろ……

「何してんだ！分かってなかったのか？今回は何してた？花澤さんと香野さん？前回はこいつに集って暴力、暴言たらたらだったよな？」

〔わ、私たちは悪くない！こいつが悪いのよ！調子に乗るからよ！〕

〈そうよ！あなたには好きな人がいるんでしょ？だからやったのよ！〉

「はぁぁ女の嫉妬って末恐ろしいな……どうするんだっけ？」

〈〔すいませんでした……神山さん〕〉

［いいよ、大丈夫。舜が言ったこと分かってるんだったらオッケー］

〈〔ありがとう……ほんとにごめんなさい〕〉

［でも、なんでこんなことしたのか理由だけ教えてくれない？］

〔私たちが古谷くんを好きだったから〕

〈他にもさ古谷くんを好きな女子が山のようにいるの。だから私たち以外にもこんなことをする人が現れるかもしれない。その時は、私たちも守るから〉

［ありがとう。理由が分かってよかった！］

「お前らはもうすんなよ」

〈〔はい！〕〉

そういうと花澤さんと香野さんは去っていった。

「大丈夫か？二度ともなるとな……」

［私なら大丈夫。カッコよかった！そういえば、お弁当食べた？ここ通りかかったってことは、音楽室？］

「あぁ。でも、弁当いらねぇわ。久しぶりにピアノでも弾こうかと思って」

［聞きたい！］

「いいぜ、行こう」

俺は譲の手を取り、階段を上がっていった。