妹が好きで何が悪い２【プリレジェ】

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「お前に聞きたいことあんだけど」
「は？何」
「お前の兄貴、あれ、マジで言ってんの？」
「……何が？」


眉根を寄せるソイツ


「Aのこと、好きだってやつ」


だからハッキリ言えば、「あぁ」と思い出したように出た言葉は認めてるということなのだろうか


「つか、お前なんでAのこと知ってんだよ」
「別にいいだろ」
「よくねぇよ。そっちの方が重要なんだけど」


俺を睨んで近づいてくるその瞳に俺もにらみ返して


「何？お前ん家って兄貴とのこと公認なわけ？」
「ア？」
「あんなんAが困るってわかんねーの？」
「……」
「仮にも兄弟だろ――」


するとグッと掴まれた胸倉


「んなことわかってるよ。それでも好きなのはしょうがねぇだろ。それに――Aは兄貴のモンじゃねぇ」
「……お前」


離れた胸倉にそれを直して、まさかとは思うけれど、浮かんだ一つの可能性


「Aに手ェ出したらブッ飛ばす」
「ちょっと待てよ。お前まさか…Aのこと好きなの……？」
「だったらなんだよ」
「いや、だって血繋がってなくても兄弟、だろ？兄弟として一緒に育ってきたんだよな？」
「関係ねぇだろそんなの。それに、一緒に育ってきたわけじゃねぇし、突然アイツがうちに来ただけだし」
「なんで……？」


ただ、素直に思った疑問

何故彼女は突然こいつらと家族になったのか


「知らねーよ。なんつーか、兄貴の実の親父っつーのが突然連れてきた」
「なんだよそれ」
「まぁ、兄貴とも半分しか血は繋がってねぇし。大人の事情的なやつじゃねーの」
「……ほんとに血、繋がってねぇの？」
「は？」
「なんでAはお前の家に行ったんだよ。親戚とか、なんかしら関係あるからじゃねぇの？」


そう言えば、ピタリと止まったそいつ


「おい、」
「とにかく、Aには手ェ出すな。じゃあな」


そう言うとソイツは歩いて行ってしまった





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ひとつに収まらなかったです。そしてシリアス展開になってきましたね

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