My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ6)

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side O

あちゃぁ……失敗した…。

言葉を発せない、それに加えて今日は目も見えていない。
そんな状況ならコミュニケーションがいつもよりも困難だとわかっていたはず…。

いっとき放心状態だったAはすぐに怒られると思ったのかどうしていいかわからないようなような怯えた表情で辺りを見回し始めた。

パニックになりかねないかもしれないと立ち膝でAの目線に合うくらいまでに合わせて落ち着かせる。

大丈夫、誰も怒らないし、Aは何も悪くないよってね。

「気付けなくてごめんなぁ…大丈夫大丈夫。んー…五十嵐さんに来てもらっかー。」

勿論、今のAが五十嵐さんを怖がってんのは重々承知してる。でも9歳といえど立派な女の子。羞恥という気持ちもあるってことも考えて配慮してあげたい。

ま、案の定五十嵐さんは拒絶示してたけど(苦笑)

五十嵐さんドンマイ！笑

「やっぱりあーばちゃんか松潤に来てもらっか？女の看護師さんじゃなくていい？」

力強く頷くAをみてやっぱり2人には大きな信頼を寄せてるんだなぁと改めて実感する。

ナースコールを押すとすぐに、どうした？と松潤が出てくれた。

「A失禁しちゃったからホットタオルとか着替え、お願いしていーい？」

「了解。ベッドメイキングもしたいから相葉くんと行くね。」

「よろしく～」

処理はこれでよし。あとはAかな。

「今ねー、あーばちゃんとまつゆ…松潤が来てくれるからもうちょい待ってような～。」

えー…と、多分今ズボン冷たいから……なんて考えてると気持ち悪いと思ったのかA自ら下を脱ぎ始めた。

っておい！！

待て待て待て……！！(汗)

「A大胆だなぁ(苦笑)寒いべ？タオル巻くか～。」

ベッドメイキングもするらしいしいっかとタオルケットを畳んでAの腰に巻いた。
これで少しか保温にはなるだろう。

「Aー！来たよー！」

いつもの如くハイテンションのあーばちゃん。

桶とかもあるから清拭でもするのかな？

「A、お着替えのついでに身体拭こっか！ね？松潤とすーぐにベッド綺麗にするからおーちゃんとちょっと待っててね！」

目線を合わせて優しく両手を包むように握り、微笑みかけるあーばちゃん。

触れられたときにビクッと震えて、少し驚いていたものの、あーばちゃんの声に安心してくれたみたいで小さく頷いてくれた。