第43話 人型へ ページ46
「俺を殺していいのは
ステインは気を失う寸前、そう言い放った。
「ハッ…」
その凄まじい威圧に、轟と飯田は尻餅をつく。ヒーロー殺しとの闘いは終幕を迎えた。
だが……
ﾄﾞｶﾞﾝｯ
歩道の反対側に、何かが落下する。
「今度はなんだ！？」
落下の衝撃で起こった土煙が収まっていく。そこには……
『ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…』
脳無と、その首に噛みつくドラゴンがいた。
「脳無に…アレは何だ！？敵！？」
(いや…違う、あの姿は龍堂さん……！)
以前、今の状態に近い姿を見た緑谷が最初に気づく。龍堂の個性を見たことがないヒーロー達ならともかく、轟と飯田は翼の色で判断できた。
「何で龍堂くんがココに！？」
「龍堂は俺と職場体験先が同じで、ここに来る途中あの敵に遭遇した。あいつが大丈夫だと言って、任せたんだが…」
「え！？あの子も雄英生！！？」
龍堂と思しきドラゴンは、意識のない脳無を吐き捨てた。そして、興味がこちらに移ったのか、ゆっくりと轟達の方向に向かってきている。
鋭い眼光、獲物を定めるかのような目。
血が付着した牙。
身体を大きく見せる蒼い翼。
ゆらゆらと揺れる尻尾。
こんな状況でなければ美しいと思ってしまうような、そんな姿だった。
いよいよ、人間の倍以上もある巨体が目の前までやって来る。
「龍堂…」
いつ襲いかかってくるか分からない状況……エンデヴァーでさえ手を出さない。ヒーロー達はゴクリと唾を飲み込んだ。
人間とドラゴン、交錯する視線。
沈黙が流れる。
その時…！
「「「！！」」」
ドラゴンの姿が次第に変形し始めた。
収縮し、人型に戻っていく。
『……っは！…はぁっ！…はっ………』
「龍堂！」
「龍堂くん！」
Aは大きく息し、膝をついた。幸い、怪我はなく口元に血が付着しているだけだった。
「何だったんだ、今のは……」
「………！ヒーロー殺しを拘束しろ！！脳無もだ！！」
エンデヴァーの指示を起点に、呆気にとられていたヒーロー達も動き出す。
「大丈夫か？……何があった」
『……』
Aは黙り込む。その表情は暗く、轟はAが何を考えているのか分からなかった。
その後、轟達はヒーロー達に従い、近くの病院に入院する事になった。
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
