第41話 脳無の奇襲 ページ44
『！、よけろ！』
「！」
アドレスの場所へ向かう途中だった。
しかし突然、空中から何かが飛んできたため、
咄嗟に左右に避ける。
(あいつは…脳無！！)
USJの時の容姿とは違えど、そこにいたのは脳が剥き出しの″脳無″だった。
ジェット機のようなものを背に、空中を飛び回っている。
「こんな時に…、！」
轟が攻撃体勢に入るが、Aが手でそれを制す。
『ここは私に任せてくれ』
「……」
私なら大丈夫だと、目で訴える。
「…分かった、頼む！」
轟は頷き、路地裏の奥を進んでいった。
Aはその道を守るように立ち、脳無を見据える。
『さて、やるか…』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
轟が去った後、脳無の腕が刀状に変化していく。
『！』
すると脳無は一気に急降下してきた。
キンッ
その一瞬で片手剣を作り、攻撃を受け流すA。
さらに反撃を仕掛けるが、脳無はすぐに上空へ飛び上がってしまう。
(地上に降りる気はないらしいな)
何度か攻撃を躱し躱されるを繰り返すうちに、この脳無は空中戦を好んでいる事を知る。
ここは路地裏。
脳無にとってもAにとっても、戦いづらい場所だった。
(なら…！)
脳無が襲ってこないタイミングを見計らい、
Aは風を起こし、一気に空中へ飛び出た。
そして蒼い翼をバサッと広げ、空中に留まる。
脳無は、空中に出てきた事がまるで嬉しそうに飛び回っている。
(下は建物が多い……″風″と″水″でやろう)
被害をなるべく少なく＿＿
Aは風を周囲に起こした。
そして両手の掌に意識を集中する。
勿論、しっかりと
ブワッ
脳無が怯む。
その身体には複数の切り傷が出来ていた。
瞬間的に風の威力が増したのもあるが、
その原因は″水″＿＿＿
雫ほどの大きさの塊でも、速度をつければそれは鋭利な「針」になる。掌から作り出した雫を風に乗せて脳無にぶつけたのだ。
(このまま弱らせる…)
脳無を風で囲む。
Aはジェット機になっている部分を中心に攻撃し続けた。
しかし……
『……！待て！！』
脳無は風の隙間から逃げ出した。
(あの方向は…マズい！)
脳無が向かった方向にはアドレスの場所。
Aは全速力で飛び、脳無に追いついた瞬間＿＿＿
ｽﾞｽﾞｽﾞ……
『！』
脳無とAの目の前には、黒いモヤ。
脳無はいとも容易く吸い込まれる。
そしてAも……
減速が間に合わず、あっという間に飲み込まれていった。
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
