山田の場合 ページ14
時は放課後
とある廊下で1人の男の声が響いた
「ヘイ！リスナー！
どうしたぁ！？
そんな辛気くさい顔して！」
1人つっ立っている松村に声をかけたのは
英語担当教師であるプレゼントマイクこと山田ひざし
「山田せんせー
元からこんな顔ですが」
プレゼントマイクを山田せんせーと呼ぶのは松村ぐらいだろう
松村曰く相澤せんせーは名前なのに他のせんせーをヒーロー名で呼ぶのは何か嫌だ
と言うことらしい
「こいつぁシヴィーｯ！」
「じゃぁそれで」
成り立たない会話に興を削がれた松村は踵を返し立ち去ろうとする
するとはたと立ち止まった松村
「あの山田せんせー」
振り返って山田に声をかけた
「ん？
どうかしたかい？リスナー」
「ちょっと山田せんせーに用事を思い出して…」
そう言って歩み寄った時だった
「ｯ！？」
松村は何かに足を取られバランスを崩した
松村の足下には峰田のもぎもぎ
どうしてこんな所に…
問題はそこでは無い
松村の着地点は山田の胸元
山田の決して薄くない胸板に松村の大きなモノが押しつけられる
端から見ればさながら恋人同士のイチャつきである
だが２人は実際そんな事は微塵も感じない
「ぶどうのもぎもぎ…
何で？」
松村は山田の胸でそう呟く
いたって冷静だ
だが対する山田は
「…」
赤い顔で松村を受け止めた体制のまま固まって動かない
１人で静かにフリーズしていた
そんな山田の様子に気付いた松村は
「せんせー？」
山田の顔の前で手をヒラヒラと振る
反応無し
「よっと…」
山田の胸元から松村は抜け出す
それでも山田は動かない
そんな山田に松村は話しかける
「用事は今度で良いです
さよなら」
松村が立ち去った後には固まったままの山田
「邪魔だ」
相澤による蹴りで意識を取り戻すも
床に転がった勢いで頭を打って気絶するとはこのときの山田は夢にも思わなかっただろう
山田がんばれ
超がんばれ
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プレゼントマイクわっかんね←
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作者名：ユリアーナ（物間くんLOVE) | 作成日時：2017年11月21日 23時
