現実 ページ28
グ「それとな、俺は家のことを考えて動かなければならない。…というのが建前だが、そんな訳の分からないことに縛られることはしたくはない。だから、分家の者には次期当主の器ではないと言われていてな。それで結局、今、俺の周りの者が俺の友人はそれ相応のものでない限り徹底的に近づけさせないようにしたいそうだ。…これが俺の現実だ。どうだ？おかしいだろう？家のことで友人と最悪離されそうになるのだから。奴らはそれを分かってて俺といてくれている。」
そして、彼は静かに、美しい緋色の瞳をこちらに向けた。
グ「お前は＿＿どうする？」
「何もしない。」
これは、私に結局、
このままグルッペンといるか、離れるか選べということなんだろう。そうわかった瞬間私は間髪入れずにそういった。
自分のカフェオレを飲み、心に温かさを流し込んだ。
「結局それは私が君から離れる理由には足りないね。あのさ、最初に言ったのは君だろ？私に《見たことない景色見せてくれる》って言ったのは。」
彼はただ静かに私を見てくる。
私も彼を見る。
そしてハッキリとした声で彼に伝えた。
「私が期待した人は簡単に見捨てたりしないから。」
私はただ、彼に期待をしてしまったんだから仕方ない。もう、そうなってしまったら嫌でも目で追ってしまうものでしょう？
グ「…そうか。すまんな、愚問だったようだ。」
彼はまるで1枚の絵のような美しい微笑みをしてからまた紅茶に口をつけた。
酷くほっとした私も顔が緩んでいる。
だが、今回はこのまま緩めてていいだろう。
そんな時またも、カランカランと第三者が店内に入って来た。
英治「あ、Aちゃんもう来てたんか、てグルッペンさんなんでおるん！？」
驚愕の事態が発生した。
え？え？
英治くん今グルッペンのことグルッペンっていった？
私は少し考えて、グルッペンに微笑む。
「ん〜、これはそういう事かな君？」
彼も私が何を言いたいのか察したのだろうニヤリと笑った。
グ「察しがいいな。その通りだ。しかも、お前よりまえに我々と共にいたゾ」
「は？え？いつから？」
グ「去年の秋頃だ。」
おいてけぼり感が否めなかった英治くんも理解したようで、困ったように眉を下げて私に「そっか。Aちゃんもか。」と言い私とグルさんの間の椅子に座って私に向き直った。
エ「一応、この人と仲間やらしてもらってます。エーミールです。宜しくね。」
彼が目を細めるといつもの霞色の瞳が濃くなった気がした。
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D(プロフ) - ルキさん» はい！実は個人的にどっちにしようか悩んでなんか他の方々と同じ書き方するのつまらんと思ったしだいです！ご質問ありがとうございます！よりよい話になるよう精進致します！ (2019年6月20日 16時) (
レス) id: 5255f6ffa2 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - めちゃおもろいです！欝じゃなくて鬱ですよ…！わざとそうしてるのならすいません…！ (2019年6月16日 2時) (レス) id: f38841be90 (このIDを非表示/違反報告)
晃夜(プロフ) - ハルさん» 読んでくれてありがとうございます。更新遅くてすいません。早めに投稿できるよう善処します。好きです。笑 (2018年3月6日 14時) (レス) id: 153c465e30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 好きです 頑張ってください！ (2018年3月6日 6時) (レス) id: 9915f5d63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ x他2人 | 作成日時：2017年4月15日 16時
