黒の魔法使いの継承者

１５ ページ16

ハリーとロンと共に寮に戻るとある張り紙が張ってあった


一年生の飛行訓練は木曜日スリザリンと合同で行います


そのことにハリーはうんざりしていたが、ロンはとても嬉しそうにしていた
マグル育ちのハリーやハーマイオニーは知らないようだが

魔法界でクィディッチを知らない人はまずいない
大人気のスポーツで魔法界育ちの子は暇さえあればクィディッチの話ばかりしている

ディーンはサッカーの方が面白いと、ロンと大議論していた


Aはハーマイオニーとともに図書館から『クィディッチ今昔』という本を借り、クウィデッチについておさらいしていた


ハー「A、クィディッチってそんなに面白いの？」


『どうだろう、女の子でもクィディッチの選手はいるけど、女の子より男の子の方が競技人口は多いからね』


ハー「私、箒に乗るなんて初めてなの」

『初めては皆そうさ、でも乗ってみると凄く面白いよ』


ハー「何かコツとかあるの？」


『強いていえば、箒は敏感だからね、恐れを抱かないことと、箒に協調するように心を通わせるんだ』


ハー「箒と心を通わせるように・・・わかったわ、ありがとう！」


『どういたしまして』







ついにマダム・フーチの飛行訓練

Aの横には"炎の雷"が置いており
皆が物珍しそうにみていた

ロンは見たこともない箒に興奮していた
ドラコは自分事のように自慢している

するとフーチ先生がこちらへ歩いてくる

フー「こんにちは、皆さん！」

「「『こんにちは、フーチ先生』」」


フーチ先生は鷹の目のようにギラギラした視線を生徒達に向ける


フー「いよいよ飛行訓練です！さー、ボーッとしていないで箒の左側に立ちなさい！」


フー「急いで！右手を箒にかざして、はい上がれ！」


「「上がれ！」」


全員で掛け声をすると、数人は箒が上がった
ハリーやドラコもその中に入っていた


ロンとハーマイオニーは少し苦戦している
ネビルはピクリとも動かないので今にも泣きそうだ


『上がれ』


Aがそう言うと箒はゆっくりと浮上しAの手におさまった


フー「では、箒が上がらなかった子は箒を持って股がりなさい。柄をしっかり握って！落ちないように。笛を吹いたら、皆一斉に地面を強く蹴ること！しばらく浮いて、それから前屈みになって、降りてきます、では行きますよ！１！２！」


ピーっ！！

１６→←１４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す