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「・・・」



なんでしょうこの状況。


私は一人で寝ていたはずなのですが。



「・・・えぇ」



左右に天火さんと白子さん

天火さんと私の間に無理やり入ったような宙太郎。

私の部屋の壁にもたれかかりながら近くで寝ている空丸。


・・・ここ私の部屋・・・。


というものの、とても気持ちよさそうに寝ている皆を起こすわけにはいかない。


ひざ掛けをかけてくれたのは白子さんだろうか。


天火さんは自分の羽織りをかけてくれている


しかしそれは宙太郎に引っ張られ、私の所まで来ていなかった。



「・・・どうすっかな」



ポリポリと頭を掻いて


上体を起こす


するとボトッと音がして、思わず振り返る。




「・・・はぁ」



なんだ、抱き着いてた宙太郎の手が畳に当たっただけか。


安堵のため息をつくと


今度はゴツと音がした。


今度は何だ、と音のした方を見ると


空丸が顔から畳に倒れていた。




「そ、空丸・・・ッ!?」



なるべく小さな声で呼びかけ、ちゃんと横にさせる。


壁にもたれてるから倒れたんだろう。


空丸も横になればよかったのに



「おはよう」


「ふっ・・・!?」


「あはは、驚かせたかな」


「し、白子さん・・・起きてたんですか・・・」


「少し前からね」



少し前って・・・私が起きたのも少し前なんだけど・・・


空丸の音で起きたのだろうか



「うわ、いつの間にこんな・・・」



今度は天火さんの声。



「皆来たのか・・・って宙太郎なんでこんな狭ェとこに・・・」


「一番手は天火だったみたいだね」


「そ、そうですね」




天火さんは羽織りを広げると、クシャクシャだと


落ち込んだ。


じゃあ何故かけたんだ・・・。


でも言わないでおこう。



「空丸達はまだ寝かしておこうか」



そんな天火を見て笑う白子さん。


・・・っていうかなんでみんな普通に私の部屋入ってるわけ!?


い、今更だけど・・・。



数十分後、空丸達は同時に起きた。


起きてきた空丸に白子さんは声をかけた。



「空丸もやっぱり寝たんだ」


「うっ・・・」

宙太郎―…君の声→←曇兄弟・白子―…川の字



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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

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