曇兄弟・白子―…君の看病((夏目 懷來様リク) ページ47
「ゴホッ・・・ケホッコホッ・・・うぅ」
「うあああ!!!大変っすー!!!」
うう
鼻詰まってて苦しい
咳が止まらなくって苦しい
喉と胸に突かれたような痛み
脚の関節が痛い
胃が・・・気持ち悪い。
最悪。
「宙太郎、もう少し静かにしてあげて」
「A、大丈夫か?おかゆ作ってきたけど・・・。食べれそうか?」
「う、うん・・・ありがとう空丸」
出ているか分からない声を発して
一応元気だと、笑顔を見せる。
「まったく・・・あんまり無理しすぎるからだぞ?何かあったらお兄ちゃんを頼ればいいって何度」
「天火、今説教はやめた方が良いんじゃないか」
「ん、A口開けろ」
私が自分で食べる元気もないと思ったのか
空丸はお粥をすくい、こちらに差し出した。
・・・いつもなら、少し恥ずかしいけど・・・今はこちらの方が楽だ。
「あー、手拭い冷たいの持ってくるな。空丸、ちゃんとA見とけよ」
「A、暑かったり寒かったりはしてないか?」
「お、おいらが出来ることってあるっすか!?」
空丸がくれるお粥をごくりと飲み込むと
「えと・・・少し暑いです。それで・・・ゴホッゲホッ・・ん、宙太郎は何にもしなくて大丈夫だよ。ありがと」
それぞれに返事をして、もう一度お粥を口にする。
「A、ちょっといいか。首元とかの汗拭くから」
そう言うと、白子さんは私の背中に手をかけ
片方の手で手拭いを持って、首やら腕やらを拭いてくれた
そして、お粥を半分食べ終わった頃。
「ごめん、空丸・・・ゲホッ・・もういいかな」
ゆっくりと横になる。
「ん、半分くらい食べれたな。今薬持ってくるよ」
「あっあっ、お、おいらが持ってくるっす!!」
「いや、お前じゃ分からな・・・ああもう」
飛び出していった宙太郎を追いかけて空丸が部屋を出る。
それを見て、白子さんが苦笑いをする。
「騒がしいだろう、大丈夫か?」
声を出すのも辛いので、コクリと大きく頷く。
「遠慮せずに言っていいからな、無理なんてするなよ?」
もう一度、同じように頷く。
優しいなぁ
そんな会話してると
「おーう、A−。手拭い持ってきたぞ」
天火さんが戻ってきて、ペタと額に手拭いを置いた
「ん・・・っ」
「冷たくても我慢なー」
ニッと歯を見せて笑う。
――もう一ページあります。
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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時