[短編集]＿一日一笑顔＿[曇天に笑う]

白子―…彼氏の願望((ハル様リク) ページ42

現代パロっぽいかもです
――



今日はクリスマス


なんと彼氏である白子さんと二人っきり・・・。


し、幸せすぎる



「あ、あの白子さん」


「どうした?」


「・・・ケーキ、なんですけど」



白子さんが、ケーキは頼まなくていいよ、こっちでやるから


と言ってくれたので、用意していないのだが



「ああ、ケーキか」


「失礼かもなんですけど、それらしきものが見当たらな・・・」



そう言うと、ニッコリ笑って



「ケーキの事はあとでサプライズ?みたいな感じで話すからさ」



・・・がさごそと、鞄の中に手を入れ


赤い服を取り・・・だし・・・


ってそれクリスマスの!?



「これ、Aに着てほしいな」


「・・・私!?」


「きっと可愛いだろうから」



出された服は、長袖のサンタみたいな服に


短パンの赤いズボン・・・。


それから帽子



「頼むよ」


「う゛・・・」



両手を合わせてお願いする白子さん。


やめて！首かしげながら微笑まないで！


断れない！



「わ、分かりました」



服を恥ずかしがりながら受け取ると、自室に向かい


着替える



「・・・ッ」



なに、これ


恥ずかしい!!


わああああ、これで白子さんの前でるとかなんていう無理ゲーですかあああ!!!!


し、しかし出なかったらそれはそれで問題・・・。


も、もうやけくそだ！


そう思い、リビングまで向かいドアノブを掴む


しかしそこで



「・・・」



無理、そう思った。


・・・だけど、ドアが勝手にあく



「へ・・・」


「何をドアの前で立って・・・」



開けたのは白子さん


私を見るなり黙った


一瞬、不安に駆られるが



「可愛いよ、A」



頬を少し紅潮させながら言う白子さんを見て、不安は吹っ飛んだ



「なんか、予想以上の可愛さだったから。戸惑っちゃった」



頬を人差し指でかきながら、照れるように笑う


そんな姿に見とれていると



「・・・ちょっと、いい?」



ゆっくり、白子さんの手が伸びてきて


私の髪に触れ、耳にかけた



「し、白子さん・・・?」


「一瞬だけ」



白子さんが腰に腕を添え


頬にキスをした



「・・・ッ」


「じゃあ一緒にケーキ作ろうか」


「・・・は、はぃ・・・って、えっ!?」


「二人で作ったら、楽しいと思うよ。あと、もっと美味しくなる。ね?」




白子さんの指が、私の頬を撫でた


・・・今年は、いいクリスマスになる


そう確信した。

白子・安倍―…良しも悪いも破壊的。((來斗様リク)→←安倍―…鈍感彼氏にチョコを。((くみにゃん様リク)

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