安倍―…鈍感彼氏にチョコを。((くみにゃん様リク) ページ41
2月14日
その日は一応、女の子がより乙女になる日というか
・・・多分そんな日。
しかし、私は乙女になるというより
「気づけ馬鹿ぁっ!!!」
一人部屋で大声を上げると言う
・・・女らしからぬ行為を行っていた。
「あーぁ」
机に置いてある、可愛くラッピングされた四角い箱を見つめた
さっき渡せなかった・・・。
―――
――
―
「蒼世!」
「・・・どうした」
「これ、あげる」
「・・・?いきなりだな、どうした」
「今日バレンタインでしょ?だから」
「・・・それは好きな奴にあげるんだろう。何故私に渡す」
「・・!?え、そ、それはその」
「自分で渡した方が良いんじゃないか?」
「・・・あの、私はそ、蒼世がす、好き、なんだけど・・・」
「?声が小さいぞ、もう少し大きな声で・・・」
「あうぐ・・・」
「顔、真っ赤だぞ。大丈夫か。・・・風邪でも引いたか?」
―
――
―――
で、怒って飛び出してきた私である。
てか気づけ!!!
なんで渡してくれるよう頼むのさ!!!
あの隊長に!!!他に適役がいるわ!!!
じゃなくてええ!!!
「あう・・・」
机に顔を伏せる
するとひんやりとした机の冷たさが伝わってくる
「蒼世のばぁか」
「誰が馬鹿だと」
「ひぅっ!?」
書類で頭を叩かれ、恐怖のあまりか何か知らないけど
変な声出た。
ゆっくり顔をあげると、蒼世が不満そうな顔をして立っていた
「どーしましたー、たいちょー」
「ふん」
偉そうに隣の椅子に座ると、足と腕を組んで私を見た
「・・・先程のお前に対する態度。謝罪をしに来た」
いや、今の態度も問題なんですけど。
なんて。
先程ってことは・・・、と期待し始める。
「先程は私が鈍かった。その・・・お前の期待等を踏みにじったような真似をして済まない」
踏みにじった
て言い方されると変な感じだけど・・・。
と少し体を強張らせて蒼世の方を向いた
・・・すると、少し頬を紅潮させて
「・・・チョコ、いただいても構わないか」
そう聞いてきた。
偉そうなんて言って悪かったなぁと思うほど、弱々しく小さめの声。
か、可愛い
「勿論」
返事をすると、蒼世は私の手に触れ
私の髪の毛にキスをした。
「・・・ありがとう」
蒼世の謝罪もレアだけど、笑顔のお礼なんてもっとレアじゃ・・・。
白子―…彼氏の願望((ハル様リク)→←天火―…ぐーたらぷろぽーず。((かなたん様リク)
250人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時