[短編集]＿一日一笑顔＿[曇天に笑う]

天火―…ぐーたらぷろぽーず。((かなたん様リク) ページ40

「天火、重いよ」


「む、彼氏を突き放すとは何事」



後から抱きしめられて、完全に此方に身を任せて・・・というか


私の方に体重をのせている天火



「なーあー」


「はいはい、なんでしょ」


「こっち向け」


「ん、なんでs――」



少し、面倒くさそうに顔だけで振り返ると


ちゅ、と音を出してキスをした


唐突の事で、私の頭は一時停止したがすぐに理解した



「ぅっ・・・」


「きゃー、Aちゃん顔真っ赤ー」


「うるさ・・・っ」



急いで前を向くと、後ろから手が伸びてきて


頬を撫でた。



「A−、お茶飲ませてー」


「自分で飲めるでしょうが・・・」


「Aに飲ませてもらった方がいい」


「子供じゃあるまいし、自分で飲んで」


「・・・そうだなぁ、子供じゃねえなぁ」



そう言うと



「ゎっ、わっ」



私をしっかりと抱きしめたまま、畳に横になった


ぺた、と横になっても天火は離さずに、というか力を強めた



「可愛いー」


「それ、私がどきどきするって分かってて言ってんの?」


「・・・へえ、こんなのでドキドキしちゃうんだぁ」


「・・・」



本当、無自覚でそう言うのやめて欲しい


私が持たないよ


悪戯顔になった天火は一度起き上がり



「いどうー」



私の前に来た


そして向き合う形でまた横になった


・・・て、天火と顔ちか・・・。



「やっぱり、目が合うっていいわ」


「て、てん・・・」



天火の手が頬に触れたとき、またキスされる。



「で、子供じゃないAちゃん」


「もう何・・・」



なんでそんな平気でいられるの・・・。


そう思いつつ、顔を隠す


・・・けれどそれは強制的にやめさせられる



「んー、今は俺の顔見なきゃダメだろ」


「・・・っ」



無理やり目を合わされる


あーもう、そんな真っ直ぐな目で見ないでほしい


心拍数やばいんだから



「・・・子供じゃないAに、子供じゃない俺から一つ言っていいか?」


「どうぞ」


「・・・結婚、してほしい」


「・・・は・・・!?」



驚きが顔と声に出た瞬間、ぐっと天火が引き寄せた


天火の胸元に、私の顔が埋まってる状態



「本当に、お前の事が好き

・・・もう一回いうけど、結婚してくれねえ?」



頭上でする声。


・・・返事ってそりゃ決まって―――

安倍―…鈍感彼氏にチョコを。((くみにゃん様リク)→←嘉神―…年上男s…性((かなたん様リク)

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