空丸・錦―…自覚なしの子の焦り((牛尾菜様リク) ページ25
錦side
「・・・」
現在、空丸様の数メートル後ろ。
これはストーカーというものなのでしょうか
私にはわかりません。
きっとこういう風にこっそり後をつけるのはいけないんでしょう・・・。
けれど、
女の人と歩いている空丸様を見たら体が勝手に・・・!!!
その女の人は
空丸様と親しく並んでいるというか
私なんかが入れそうな空気ではないというか
い、いや私は別に空丸様の隣なんて我儘は言わず
お傍においてくだされば結構なのですが
な、何なんでしょう、この気持ち。
もやもやと言うか
こう・・・言葉にならないような変な気持ち。
・・・あの女の人、空丸様のなんなんだろう・・・。
私もあんな風に隣に立ってみたいなぁなんて
・・・じ、自分で思って恥ずかしくなった・・・。
やはり、空丸様のこ、恋人・・・とかなのでしょうか・・・。
そう思うと、心の中の変な気持ちが増す
「・・・ッ」
ど、どうしたらいいんでしょう・・・!?
後をつけていくと罪悪感もある
けれど、何かを確認したいという焦りもある
時間が過ぎていくたびに焦りが増しているような・・・!?
こ、これは何かの病気、とか・・・。
い、いえそんな事は・・・無いとは言い切れない・・・。
「・・・ぅ」
それより、こんな風に陰に隠れて空丸様を追いかける自分が恥ずかしい・・・。
もう少し、勇気を出して・・・なんて
「あんた、此処で何やってるんだ・・・?」
ふっと、私の所に影が出来た
顔をあげると、空丸様と女の人が立っていた
「え・・・っ」
「空丸、知り合い?」
「ああ」
その女の人は、私の顔を見ると微笑んだ
「あんた、また何かあったのか?」
「えっあ、い、いえ・・・何でもないです」
すると、空丸様は隣の女性を指さし
「そうだ、錦は知らなかったよな。コイツ、俺の“妹”」
そう言った
その言葉で、私を襲っていた焦りはすうっと消えた。
「・・・へ」
思わず間抜けな声を出す。
「よろしくね、錦ちゃん」
・・・
「は、はい」
・・・なんで私、あんなに焦って・・・?
当たり前の疑問に駆られた私であった。
安倍―…油断禁物((くろる様リク)→←安倍―…案外我儘((牛尾菜様リク)
250人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時