[短編集]＿一日一笑顔＿[曇天に笑う]

芦屋―…悩む彼((牛尾菜様リク) ページ23

「うぐ・・・」


「ごめん、芦屋。笑っちゃいそう」



目の前には、頭を抱えている芦屋の姿。


なにやら、面接に落ちまくってて落ち込んでるよう。


いつもの余裕なのは何処へ。



「笑ってる場合じゃないんですけどね・・・」


「いやぁ、いつもと違う様子で面白いなと」


「何にも面白くありません・・・」


「そりゃごめん」


「はぁああぁ・・・」



大きなため息をつきながら、頭をくしゃくしゃっとかく


ただそれだけの行動なのに、何故かそれが格好良く見えた。



「本当、どうしましょうね」


「まぁ焦らずゆっくりにーだよ」


「そんなに余裕ないんですよ」


「芦屋なら簡単に行けそうだけどね」


「現実、いってないです」



意外だなぁ、と思いつつ芦屋を見つめる。



「どうしますかねぇ」



はーぁ、と、またため息をつくとチラリとコッチを見た。


少しの隙間から覗く目。


それに、少しでも動揺を見せる私



「な、何・・・」


「貴方は、何の仕事に就くんですか?」


「・・・わ、私は家が自営業だから、それの手伝いになるかな・・・」


「・・・なるほど」



それだけ言うと、また目を閉じ頭を抱えた。


なんか、嫌な予感・・・ではないけれど、変な感じが・・・。



「流石に、面接ありますよね・・・」


「えっ家!?・・・さ、流石に面接くらいあるけど・・・」


「ありますよねぇ・・・」



ガクンと雰囲気もそうだが体も下に下がった。


私も、なんか笑っていられる場合じゃ・・・。



「でも、貴方と同じ仕事なら頑張れそうですね」



・・・数秒後にはもう、下がったテンションと体が上へと上がる。


それに、私はついて行けない。



「はぇっ!?」


「貴方と同じ仕事場になるんなら、面接くらい軽いかもしれません」


「その余裕は何処から・・・!?」



アンタ、何社も落ちてんでしょうよ。


今度は芦屋の方が、余裕とやる気を見せ始めた


一方私は、ちょっとした焦りを感じ始めた


・・・嫌って訳じゃあないけど


は、恥ずかしい気がぁっ・・・！


芦屋は立ち上がると、私を見た



「頑張りますから、楽しみにしててくださいね」



ニコリ笑うと、何故か私の頭を撫でた。



・


・



結果は・・・どうなんでしょ。


想像にお任せします。

安倍―…案外我儘((牛尾菜様リク)→←天火・白子―…先輩共(学パロ)((赤猫様リク)

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