[短編集]＿一日一笑顔＿[曇天に笑う]

空丸―…告白は男から ページ3

「だーかーらー!!!」



空丸相手に叫ぶ。


こちらは先程から告白しようと勇気を出して、


察してもらおうと遠まわしに言っているのだが何にもわかってくれない


なので途中から直球に好きだと、空丸しか見えないと言おうとするのだが



「私は空まっ「そういや、おはぎ作ったんだ、食べるか?」あああああ」



何度も言葉をかぶせてくる。


しかも笑顔で


それが悪意のある笑顔じゃないので強く言えない



「・・・いらないか?」


「いりますよ、食べます！」



怒りをあらわにしながらおはぎを一口口に含むと


甘いあんこが口に広がった。


・・・うま・・・。




「じゃなくて!!!!」


「なんだなんだ」


「あああ、もう！今からちょっと静かにしててよ!?」


「断る」


「なんで!!!」



目を瞑って溜息をする。


なんか疲れてきちゃったよもう


そう思っていると


ふんわりと空丸の匂いがし―――



「ﾋﾞｸ)」



目を開けると、目の前に空丸の顔があった。


空丸はにっこりと笑うと


ちゅ


と額に口づけを、し・・・!?



「ッ!!?」


「お前は焦り過ぎなんだよ、告白は男からするもんだろ」


「え、あ・・・」


「怒るお前、面白かったけどな」




じゃあ



じゃあじゃあ・・・。




「全部、わざと被せ、て・・・」


「そう言う事」


「―――ッ！」



ああ、やられた。

でも、そんな空丸がかっこいいと思ってしまう私であった。

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