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出て行かなきゃ ページ29

私は今、国木田さんと書類整理をしています。

国「A大丈夫か?困った事があったら俺に聞け。」

私はコクリと頷いた。

国木田さんは、「全く、太宰にも見習ってほしいものだ。」等と言いながら作業を進める。

私も、教えてもらった通りに、書類整理をする。

貴「あの、国木田さん。」

国「如何した?」

貴「えっと、一寸、御手洗い行ってきても良いですか?」

国「嗚呼。分かった。」

嘘だ。

国木田さんに了承を得て、ドアを開け、部屋から出た。

そして私は、厠を通り過ぎて、エレベーターに入った。


チーン


下の階に着く。顔隠しのつもりで猫のフードを被った。

そして、探偵社を出た。

・・・怖い。

何故皆んな、私に優しくできるのか分からない。

私は、成るべく、人通りの少ない場所に行った。

入り組んだ路地裏に入り、奥へ奥へと進んだ。

歩いていると、ドサッという、何かが倒れる音がした。

何だろうと思い、音がした方へと進んだ。

鉄のような匂い

行ってはいけない。

脳が、本能がそう言う。

直ぐ様其の場から離れようとした。

しかし、近くにあった空き缶に足が当たった。
カランカランと空き缶が転がる。

?「誰だ!」

音のした場所から声がした。

逃げないと。

分かっているはずなのに足が震えて動かない。

ザッ。ザッ。

と、足音が近づいて来る。

どうしても、耐え切れず、私はその場に倒れた。

最後に見えた誰かの靴。

今度こそ、死んじゃうのか。

そう思い、私の意識は途切れた。

人殺しの記憶→←ある日の日常



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みさき(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年7月9日 23時) (レス) id: 071d00f0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀花 | 作成日時:2019年6月14日 21時

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