翌日 ページ14
翌日は、お母さんに起こされた。起きた時、お母さんは泣いていた。「ごめんね。ごめんね。」と、何度も繰り返していた。
私も泣いていた。お母さんが、暖かかったから。
其れから、私の世話はお母さんがしてくれた。けれども、お父さんは、暴力を振るった。
最初は私だけだった。けれど、次第に酷くなり、お母さんにも、暴力を振るった。
そんな日が何ヶ月も続いた。
お母さんが死んだ。
自 殺だった。目を覚ますと脚が見えた。上を見た。其処には、大好きなお母さんがいた。
お母さんの頬には、涙の跡が残っていた。そして、近くに白い封筒があった。
私は、其れを開けた。
Aへ
ごめんね。お母さん、疲れちゃった。貴女を残していくことは、とても心残りよ。ごめんね。
でも、これだけは忘れないで。お母さんは、Aの事大好きよ。貴女だけでも生きて。そして、どうか、幸せになってね。
ありがとう。愛しているわ。
お母さんより
ポタッポタッと、紙が濡れたいく。そして、私の頬も濡れていた。
泣いていた。
貴『私も大好きだよっ!お母さん!』
泣きながら、何度も繰り返した。
暫くした頃、部屋に父が入ってきた。
父「あ?何だ此奴。死んだのか。チッ。めんどくせぇことしやがって。」
そう言ってお父さんは、部屋を出た後、大きな真っ黒いビニール袋を持ってきた。
そして、その中にお母さんを入れた後、何処かへ行ってしまった。
帰ってきた時には、袋は持っていなかった。
そして、私を蹴った。
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みさき(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年7月9日 23時) (レス) id: 071d00f0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀花 | 作成日時:2019年6月14日 21時