歌い手だらけの歌荘でシェアハウス！【２】 (ページ8)

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過去１ページ8

私はある、大企業の一人娘として、

産まれてきた。

私の両親の会社…成瀬コンポレーションは

世界指折りに入る、大企業だ。

そのせいで、両親は私に色々な事を、

小さなうちから叩き込んできた。

母はいつも言って私を叩いた。

『お前なんかいらなかったのに…。
お前がいるせいで、全部お前のせいだ。
出来損ないのお前を産むんじゃなかった。』

と、毎朝毎晩朝昼晩と、私の顔を見れば、

そう、冷たく吐き捨てた。

父はいつも私に暴力を振った。

『お前は出来損ないのガラクタだ。
ストレス発散にも使えないただの、
粗大ゴミに過ぎん。粗大ゴミはしっかり
始末してしまわないとな。』

春夏秋冬毎晩毎晩、血を流しても、

嗚咽をこらえて泣きじゃくる私を、

父は軽蔑の目で何度も私に傷をつけた。

両親のせいで、今となれば…あまり痛みが

なんなのかも分からなくなった。

外に出してもらえず、窓すらない。

一日あるかないかの食事。

当時、六歳だった私には、あまりにも、

辛く、残酷だった。

ある時、私は、あるものに怯えた。

その時、九歳の私にはそれが何かは、

すぐに分かった。

カッターだった。

父が母の不在の家に急に帰ってきて、

急に、それを持ち私に近づいてきた。

怖くて仕方がなかった。

震える私を引きずり、押さえつける父。

抵抗も虚しく、左腕と右腕に、数本…、

傷ができた。溢れ出す血は、とめどなく、

ただ、ただ、虚しく落ちていった。

私だって努力はした。

親に認められる子になりたくて…。

公園で見かけたあの親子のように、

本当の笑顔で笑いたかった。

十一歳では、大学を飛び級し、

それを条件に外に出してもらえるように、

必死に親に頼んだ。

その時は、父も母も機嫌がよかったのか、

許可を取ることができ、私は初めて、

外に出て、『学校』というところに、

行けることになった。

.

.

.

.

だが、それも虚しく終わった。

ある時、隠していた体中の傷を、

一人の女子に、見られてしまった。

そのこの名前は律ちゃん(ﾘﾂ)だ。
(作者･覚えなくて大丈夫です！)

律ちゃんは、学校に入ってできた、

初めての友達であって、信頼していた。

律「きぁっ！？何その傷！？

気持ち悪い！近づかないで！」

そう言われた。

特に悲しいとは思わなかった。

最初からわかっていた事だから。

やっぱり私は、いらない子なの？

なんで？

どうして？

こんな事になるなら…

私を産まないで…