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頬を流れる涙を指でやさしく拭いながら伝える。

「醜くなんてないよ。
当たり前の感情だし、僕を想って泣いてくれてる
Aが僕は愛おしい。
僕はAが嫉妬してくれて嬉しい」


「……ほんと?軽蔑しない?」


彼女は涙に濡れた綺麗な瞳で僕を見つめる。
そんな彼女を僕は強く抱き締めた。


「軽蔑なんてしない。泣かせてごめんね」


そういった僕に彼女は小さい声で呟く。


「ごめんじゃなくて、愛してるって言って」


彼女の可愛いお願い。
それで彼女の不安がとれるなら何度でも言おう。


「愛してる」


そう耳元で呟いた僕に彼女は安心したように体の力を抜いた。


「……うん。私も愛してる」


そういって、僕の頬に何回もキスをする。
僕は夢中でキスするAの気が済むまで彼女のしたいようにさせることにした。


「グク」


彼女は我に帰って急に恥ずかしくなったのか、顔を赤くして、僕の胸に頭を擦り付けた。


そんな彼女が僕は可愛くてしょうがない。


「はは。真っ赤だね。

満足したの?
お風呂入っておいで」


僕は照れている彼女に助け舟を出すようにバスルームに向かわせた。


彼女の不安が取れたようで安心したけど、僕達に残された時間はそう多くない。


今はもう1時近い。
僕は帰国する為に10時にはここを出ないといけない。
Aは、ユリさんが11時に迎えに来ると行っていたから、明日は僕の方が早く出ないといけないことになる。


そう考えているとAがバスルームから出てきた、僕も素早くシャワーを浴びるためバスルームに向かった。


シャワーを浴び終わってソファーに座っているAの元に行く。


「A。ベッドに行こう」


そう甘い声で言う僕にAは両手をひろげる。


「グク。抱っこ」


彼女が珍しく僕に甘えている。
さっきまでの不安感が彼女を子供のようにさせているのだろう。
彼女を抱き上げた僕の首に、彼女の腕が絡みつく。
そして、僕の首元に顔を埋める彼女をベッドの上に優しく下ろして、見つめ合う。


交じり合うその視線に熱がこもっているのを感じる。
その熱に浮かされるように呟く。


「A。愛してる」


そうして見つめあったあと、彼女と深いキスを交わして、僕達は夢中でお互いを求めあった。

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(プロフ) - とても読んでて楽しかったです!続きのパスワード教えて欲しいです! (2022年2月8日 12時) (レス) @page37 id: 95db141eb0 (このIDを非表示/違反報告)
美加莉(プロフ) - さくらさん» あ!そうなんですね!!いえいえ、全然大丈夫です!ご対応ありがとうございました😭 (2021年11月23日 21時) (レス) id: d0142f9e8a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 美加莉さん» すみません!最初に小春という名前で始めた名残で一旦、小春という名前で書いて後で名前変換できるようにしています。ですが、所々出来ていなかったみたいです。サッと直しましたが多分まだ直せていない部分があると思うので、時間がある時に見直して直していきますね。 (2021年11月23日 21時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
美加莉(プロフ) - いつも楽しみに拝見しています!一つ質問なのですが名前の小春というのは主人公の名前なのでしょうか? (2021年11月23日 21時) (レス) @page17 id: d0142f9e8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2021年11月15日 19時

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