LOVE~second~

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半年がたった時、彼女が聞いてきた。


"私と話をしていても楽しくないでしょ？
何で私に毎日話しかけてきてくれるの？"


心底、不思議そうに。
だから私は言ったのだ。


"仲良くなりたい。
友達になりたいの"


そんな私の言葉に彼女はキョトンとしてから


"私と友達になりたいなんて変わってるね"


っと可笑しそうに笑った。


その日から彼女は私という存在を彼女の壁の内側に入ることを許してくれるようになった。


私は彼女に認められた気がして、舞い上がってしまうほど嬉しかった。


実は彼女と仲良くなりたいと思っている人は多い。
彼女は気付いてないけど。


彼女は人を惹き付ける魅力がある。
澄んだ雰囲気に聡明さと気高さ、何気ない所作から漂う育ちの良さとミステリアスさ、そのどれもに惹かれるのだ。


何よりカメラの前での彼女の圧倒的な存在感と天才的と称される演技力。


普段の大人しいAとカメラの前でのA。
そのギャップに男女関係なく惹かれしまうのだ。


でも、彼女は彼女の内面を簡単には見せようとしない。
だから嬉しかったのだ。
彼女の内面に触れる事が許されたことが。
彼女の特別になれたのだと思ったから。


そんな彼女とはもう長い付き合いになるけど、
彼女の口から恋愛の話を聞いたことが無かった。


彼女にアピールする俳優さんは沢山いるのに彼女は全く相手にせず、一度も恋人を作らなかったのだ。


疑問に思って聞いてみたことがある。
どうして恋人を作らないの？って。
そしたら、彼女は14歳の頃の淡い恋について話してくれた。
果たされるか分からない彼との約束の日が来ることを彼女は一途に待っていたのだ。


そんな彼女が突然、韓国のアイドルグループの一人と付き合いだしたのだ。


彼女に出来た初めての恋人。


私はその時、彼の事を全く知らなかったから、Aを任せられる人物なのか、彼のことを徹底的に調べた。


彼はどうやら彼女の一つ年上でアメリカでも人気があるアイドルグループみたいだ。
(私は音楽に興味がなかったから知らなかった)
アメリカでも有名な賞を受賞していて、年収もかなりあった。
そして、可愛らしい顔立ちをしたイケメンだ。


なるほど。彼女はこういうタイプが好きだったのか。
確かに、こういうタイプはハリウッドには居ないなっと納得する。

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