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18話 ページ18
「グスッ、やだ、なんで…止まらない…」
ギュッ
暖かい…
顔を上げれば金髪の髪が当たってくすぐったかった
「ごめんな、A…」
「う、うぅ…」
「俺少し怒りすぎたな…でも」
私は侑のことを知らなかった
今、この時初めて本当の彼を知ったのかもしれない
パッと密着していた身体が離された
「俺なおんなじ失敗する奴嫌いやねん」
私に初めて向けた時の笑顔と同じ
「…え?」
「そういう奴は俺の中でのポンコツに入るんよ」
「でも、俺はAをそんなポンコツ枠にいれたくはないんよ」
嫌だ、やめてよ侑…帰ってきてよこんなの全然侑じゃない…
心の中では強く思っていても、恐怖には誰しもが負けてしまう
「せやからな、ほら、な?」
「ご、ごめんなさい…」
「んー、もうちょい欲しいな!もうひとおし!」
「っ、もう遅れま…せん…」
「おー!昇格昇格!約束やで〜?A…」
耳元で侑に囁かれた私は
もう逃げられないと強く思った
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作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時