51番、 ページ4
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??「……おい、なにしてんだ。」
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…ああ、なんで君って、
こんなに格好いいのかな。
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「……やま、だ………」
沙良「っ…涼介く、ん………!!!!!」
体育館の角から顔を出した思えば、こちらに歩み寄ってくる山田。
山田「………お前、同じクラスの奴だよな。…………後ろの二人も。」
沙良「っ涼介くん、あのね、これは……」
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山田「こいつになにしたって言ってんだよ!!!」
沙良「っ!?(ビクッ)」
大きな声を出すこともあるけれど、
多分、私がこれまでに聞いたことのない程の怒った声。
沙良「っあ、のね、酷いことされるの……
私、この子に裏切られたのよ!!」
沙良「涼介くん、助けて…!」
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山田「……裏切る?
自分をほっといて、好きな奴と親しくしていること?
………付き合ってるんなら知らないけどさ、
何?
俺、お前のモノになった憶えないんだけど。」
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山田「……助けに来たよ。
『酷いこと』をされている、Aのことをね。」
沙良「っ………
だから、私たちは、その子にしちゃいけないことを教えてあげてるだけで……」
由宇「っそうなんだよ、Aちゃんは、沙良を裏切ったんだよ!?」
星南「だからねぇ、沙良ちゃんが悲しい思いした分、Aちゃんにも気分を晴らすのを、手伝ってもらっているだけで……」
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裏切る?
別に、恋愛感情があって話していたわけでも…………
なかった、……と思いたい。
…
でも、沙良は私が誤解を招くようなことをしたから、そう思ったんだよね。
私が、悪いんだよね。
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すべて。
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…
山田「……許されないことをしたのは、お前らだろ。」
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作者名:貴山伊咲 x他1人 | 作成日時:2017年11月3日 15時